JVCブランドのエントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「HA-A7T」
JVCケンウッドは、JVCブランドのエントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「HA-A7T」を11月6日に発売しました。オープン価格で、発売当初の税抜き実売価格は5,000円程度となっています。
JVCブランドとしてはこれまでで最もリーズナブルな完全ワイヤレスイヤホン。
小型軽量のスティック型ボディを採用し、デザイン、カラーリング、使いやすさなどにも配慮した、幅広いユーザーをターゲットにした戦略モデルです。
女性の使用も意識したと思われるカラーやデザイン
見た目はAirPodsに似た形状で、いわゆるうどん型(スティック型と称しています)。ただ、AirPodsとは異なり密閉性の高いカナル型としています。
カラーはブラック/ホワイトに加えて、パステルカラーのピンク/ミントを加えた4色展開。女性の使用も意識したカラーを用意していると言えましょう。質量は片側4.8gと軽量。はじめて完全ワイヤレスイヤホンを使うようなユーザーでも違和感なく使えそうです。
「HA-A7T」の内容
高磁力ネオジウムマグネット採用のダイナミック型ドライバーを搭載し、全帯域においてバランスのとれたクリアなサウンドを実現するとしています。このあたりは、かなり低価格の有線イヤホンでも高音質なモデルを得意としていたJVCのノウハウのメリットが期待できるでしょう。
左右それぞれの筐体にボタンを1つずつ装備し、再生/一時停止/曲送り/曲戻し、音量調整などの操作が可能。タッチ式操作でないのは価格面の理由もありましょうが、初心者でも確実に操作ができる点も関係しているかもしれません。
オートオン&オフおよびオートコネクト機能を搭載。一度ペアリングすれば、充電ケースから取り出すだけで自動的に電源オンとペアリングし、ケースにしまえば自動で電源オフとなります。このあたりも完全ワイヤレスイヤホン初心者にはありがたい装備です。もちろん、ヘビーユーザーにとっても簡単に越したことはないものです。
充電ケースはマグネット内蔵でイヤホンの落下を防止。これも初心者が屋外で充電ケースを開けると起こしがちなミスを防いでくれます。
対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP。内蔵マイクによるハンズフリー通話が可能です。音声アシスタントの起動も行えます。
対応コーデックはSBCのみ。ここは価格なりの弱点
対応コーデックはSBCのみ。ここは価格なりの弱点と言えます。中国系メーカー製(といってもAnkerやらTaoTronicsやらQCYなどといったところで、もはやブランドネームも確立している存在が目白押し)の同価格帯ではAACやaptXにも対応しているモデルは多いので、その点では負けています。
再生時間はイヤホン本体のみで約6時間、ケースとの併用で合計約15時間。また、15分の充電で約1時間の連続再生ができる急速充電にも対応。これはエントリー機としてはなかなか優秀です。ケースの充電端子はmicroUSB。
イヤホンはIPX4相当の生活防水仕様。アンテナ位置を最適化したことで、安定したワイヤレス接続も実現しているともアピールしています。屋外での使用にもまずまず対応できそうです。
発売直後のレビュー・感想の出足が鈍い?
SBCコーデックのみ対応が気になりますが、それ以外はまずまずの印象。なにより、国内メーカー品ではおそらく発売時の価格がこれまでで最も安いモデルです。
そのわりに、発売後の購入者のレビューや感想があまりネット上で見つけることができません。ツイッターでは特に見つかりません。
だからといって売れていないとも思えず、あるいは完全ワイヤレスイヤホンの初心者やライトユーザーが多く買ったために、あまりネット上にわざわざレビューやレポートを上げていないということも考えられます。そうだとしても、おいおい価格コムやアマゾンに自然とレビューは増えていくでしょう。
既発売機のHA-A10Tの実売価格下落も影響?
どうも、同じJVCの既発売機のHA-A10Tの実売価格が下落し、本機に迫っているようで、それも何か関係あるかもしれません。HA-A10Tのほうが元値は高いですからそちらが得と思うのかもしれません。
ただ、本機のほうが新しい分バッテリー持続時間が長い、軽量などの有利点はあります。音質については上位となるHA-A10Tのほうが有利でしょうか(完全ワイヤレスイヤホン+JVC)。
2chの専門板には発売直後のレビューあり
2chの専門板には完全ワイヤレスイヤホンに詳しいと思われるユーザーのレビュー・感想がいくらか上がっています。以下のまとめ記事に取り上げられています。レビュアー数が少ないため、まだ確かなことは言えませんが、音は中低音よりの骨太な感じとしています。高音が弱めとも言えそうです。聴き疲れを防ぐ音作りなのかもしれません。
ケースの充電端子が今どきmicroUSBと貶す人もいます。付属イヤーピースがSpiral Dotに似ているらしいのはさすがJVC。装着感はややお重めという人もいました。
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