LGの43インチ4K液晶テレビ 43NANO75JPA 約5万円のベーシッククラス機
LGの43インチ4K液晶テレビ・43NANO75JPAは2021年に発売。税込みの実売価格は5万円程度。
画素数：3840×2160の4K解像度を備えた4K液晶テレビ。LEDバックライトは直下型で、パネル駆動は等速の60Hz。バックライトの部分駆動には非対応。1nmという極小粒子を超精密に敷きつめたLG独自の「NanoCell Display」を採用。パネル自体はIPS型。
映像エンジンは低解像度の動画も4K相当にアップスケーリングできる「Quad Core Processor 4K」を搭載。AIが映像を認識して最適な画質へ変換するAI映像を搭載していないなど、上位機のエンジンとは差がある、LGとしてはベーシッククラスのエンジンです。
HDR規格はHDR10 ProとHLGに対応。
「ゲームジャンル設定」ではFPS/RPG/RTS/スタンダードの４つのジャンルにあわせ設定し、映像を最適化できます。
内蔵ステレオスピーカーは合計出力20W。フルレンジスピーカー×2の構成でサブウーファーは搭載していません。音声調整機能としてAIサウンド、サラウンド回路としてUltra Surrouを搭載しています。別売のマジックリモコンを使用するとオートサウンドチューニングを利用できます。
搭載チューナーは4K BS/CSチューナー×1、地上デジタル・BS/CSチューナー×2。別売りの外付けUSB-HDDへの録画が可能。裏番組録画は可能ですが、2番組同時録画は不可です。また、録画番組の追っかけ再生も不可です。
LG独自のOS・Web OSを搭載。インターネット閲覧のほか、Netflix、Disney+、Amazon Prime、HuluやApple TVなど主要なVOD視聴に対応しています。Wi-Fi / Bluetooth送受信 / Apple Airplay / Miracast対応。
HDMI入力は3系統。HDMI2.1には対応していませんが（HDMI2.0準拠）、eARCとALLM機能には対応しています。そのほか、USB x 2 、ヘッドホン出力端子 x 1、光デジタル音声出力端子 x 1、LAN端子 x 1を搭載。
付属のリモコンはLGの標準タイプ。音声検索やオートサウンドチューニングを行える別売り「マジックリモコン」も使用できます。
VESA規格200x200mmに対応しており、壁掛けが可能です。
幅x高さx奥行：967x622x216mm、重量：9.3 kg。消費電力は110W。
LG 43NANO75JPA レビューサイト情報
LG 43NANO75JPA レビューなどから読み取れる傾向
4Kチューナー内蔵の大手メーカー製4K液晶テレビとしてはベーシッククラスに属するモデルです。しかし、IPSパネルの採用や上位機のエッセンスを活用した映像エンジン、上位モデル同様のOSの搭載など、テレビの世界的メーカーであるLGのスケールメリットを活かした、ハイコスパな内容となっており、一般的な用途では画質・機能ともに不足を感じないほどのレベルに達していると言えるでしょう。別売りの「マジックリモコン」の追加で機能性をさらに高めることもできます。
もちろん、あくまで2023年時点の4K液晶テレビとしてはベーシッククラスですので、パネルの等速駆動による残像感だとか、内蔵スピーカーがそれなりだとか、2番組同時録画は不可、HDMI2.1関係の120Hz入力やVRRに非対応といった弱点はあります。しかし、これらを考慮しても5万円未満で買えるなら安いという内容です。
価格・内容面でのライバルは国内メーカーには無いと言えるほどですが、ハイセンスの4K液晶テレビのベーシッククラスであるA6Hシリーズあたりは競合になり得ます。ハイセンスとの比較では、LGのみBluetooth送信ありがメリットで、LGのほうが放送波のアップコンバート性能が弱いかな？という弱点があるかもしれませんが（LGは全体の放送波のアップコンバート性能に消極的な傾向があるため）、そのほかは好みで選べる範囲の違いでしょうか？
各種レビューでの感想を見ると、価格からしての内容（画質・音質・機能のいずれも）に満足している人が大半です。4K液晶テレビに多くを求めないユーザー層に対して、価格に対するコストパフォーマンスの高さを見せつける好モデルと言えるでしょう。スタイリッシュでベゼルが薄いデザイン性や軽量さを評価する向きもあり、安物感が少ないのもポイントのようです。テレビ表面にはLGのロゴが目立たないように小さく配置されていることを評価する向きもありました。
強いて言えばリモコンの反応が少し遅く感じる人もいる、というのは気になるかもしれません。録画番組の追っかけ再生ができないことも残念という人もいました。
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