LUXMAN D-07X 82.5万円のSACDプレーヤー
ラックスマンは、SACD/CDプレーヤーの新モデル「D-07X」を2022年6月に発売しました。価格は825,000円。カラーはブラスターホワイト。
Dシリーズのミドルレンジ機
SACD/CDプレーヤー、Dシリーズのミドルレンジ機として新たに投入。フラグシップモデル「D-10X」の下位に当たります。
フラグシップモデル「D-10X」(2019年・120万円)の性能を受け継ぎつつ、最新回路による最新性能を獲得した「ハイパフォーマンスな新製品」だとしています。外形寸法は440×410×132mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は17kg。消費電力は33W。
「BD34301EKV」をデュアルモノ構成で採用など上位に肉薄する内容
ドライブメカには、「D-10X」で開発された、オリジナル高剛性メカニズム「LxDTM-i」を搭載。メカブロックを強固なサイドシャーシにダイレクトにマウント。リジッドに外来振動を遮断するとしています。
DAC部分には、「D-10X」同様にローム製「MUS-IC」シリーズのトップエンドDACチップ「BD34301EKV」をデュアルモノ構成で採用。高精度かつ低ジッターの超低位相雑音クロックモジュールも搭載。
豊富な入出力と対応ファイルの多彩さ
光デジタル、USB、同軸デジタル入力を搭載。出力端子は、XLRバランス、RCAアンバランス、光デジタル、同軸デジタルを各1系統装備。
USB入力時には、最大PCM 768kHz/32bit、DSD 22.4MHzまで対応。SACD/DSDファイル再生時には、好みの音質を選択できる2モードのフィルター切り替えを利用できます。Windows/Macに対応した、ハイレゾ対応音楽再生ソフト「LUXMAN Audio Player」も無償で利用できます。
MQAフォーマットのフルデコーダー機能も備え、PCとUSB接続してのMQAファイルの再生に加え、MQA-CDのハイレゾ再生にも対応。
回路・筐体も充実
アナログ回路には、モノラルモードで動作するDACチップの差動出力を受けるフルバランス構成のI/V変換と、LPFステージを兼ねた新開発ディスクリートバッファー回路を搭載。
電源部は、大型電源トランスと各回路独立のレギュレーター、大容量ブロックコンデンサーを組み合わせ、高品質な電源供給環境を実現するハイイナーシャ電源を採用。
筐体は、きめ細やかに仕上げられたブラスターホワイトのフロントパネルと、ヘアラインのトップパネルを採用。制振性に優れた鋳鉄製レッグを採用。
「D-10X」付属品と同じアルミ製高級リモコン「RD-29」が付属。ノンツイスト構造の電源ケーブル「JPA-10000i」も付属。本機は『プレミアム延長保証制度』の対象モデル。同封の「延長保証申請書」に記載のうえ、購入証明(お買い上げ明細書など)を添えて、ラックスマンに申請すると、通常保証2年にプラス1年が加えられ、計3年の保証が受けられるようになります。
LUXMAN D-07X レビューサイト情報
LUXMAN D-07X 各種レビューから読み取れる傾向
ラックスマンの光ディスクプレーヤー現行機はフラグシップ「D-10X」(SACD/CDプレーヤー)の次が「D-03X」(CD専用プレーヤー)で、両者にはじつに約100万円の価格差があり、間を埋める製品の登場が待ち望まれていました。そこに登場したのが「D-07X」です。
実際に価格はD-10XとD-03Xのほぼ中間ながら、内容はD-10Xに近いというハイコスパ機。D-10Xとの違いはアナログ・オーディオ回路、メカニズムまわりの素材や筐体構造などであり、メカニズム本体やDACはD-10Xと共通で、機能面でも同等です。
高級オーディオですから音もD-10Xと同じとはいかないでしょうが、各種レビューから察するに、十分に高級SACDプレーヤー・USB-DACとして活躍できる音質品位を備えているようです。
空間再現能力の高さ、最弱音領域での消え入るような表現、楽器の実在感と演奏空間の響きのバランスといった再生能力の高さをベースに、D-10Xほどには克明なディティール描写に踏み込まないことで、むしろ自然なハーモニーの美しさや音色の柔らかさが感じられる、音楽鑑賞向けのプレーヤーとなっているようです。
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