東芝 REGZA M550KU 4K液晶テレビ 米国で発表
TVS REGZAの米国法人は、4K液晶テレビ「M550KU」シリーズを現地で発表しました。日本での発売は未定です。
Amazon Fire TVの機能を統合したFire TV Omniシリーズの新モデル。東芝(TOSHIBA)ブランドとしては現地で先行展開しているC350シリーズ(※日本未展開)に続くFire TV製品。
サイズラインナップは55、65、75型。ファイルウェブの報道によると、現地のAmazonと家電量販店Best Buyで発売される模様としています。Best Buyの販売ページでは、55型モデルが定価799.99ドルのところ、649.99ドルとなかなか手頃な価格。
本シリーズの特徴は、日本ではまだ発売されていないAmazon Fire TVの機能を統合した「Fire TV Omniシリーズ」のモデルであることが第一ですが、これに加えて、液晶パネルは倍速の120Hz駆動に対応し、LEDバックライトを最大48エリアごとに分割制御するローカルディミング(部分駆動)に対応していることが注目点。映像エンジンには「Regza Engine 4K」を搭載し、ドルビービジョンやHDR10+にも対応。音声面ではDTS Virtual: Xにも対応と、これも十分な内容。
この価格でこの装備、とくに部分駆動を備えているのは重要です。
倍速と部分駆動に対応してこの価格?
というのも、日本で展開している東芝の4K液晶テレビでは、バックライトの部分駆動に対応しているモデルは上位機のZ740Xからで、次のグレードとなるZ670Kでは非対応です。
そして、Z740X・55型の税込み実売価格は約14万円、Z670Kの55型では約11万円です。
この価格を見ると、「M550KUシリーズ」はモデル数字、海外価格から見ても明らかにZ670Kシリーズの下位であるにも関わらず、画質面で大きな影響力を持つ部分駆動に対応しているという、大変にコスパの高そうなモデルであることがわかります。
なお、日本では「M550KU」シリーズに型番の近い「M550K」シリーズもあります。「M550K」シリーズは倍速駆動も部分駆動もなく、それで55型の税込み実売価格は約9万円。
「M550K」シリーズと「M550KU」シリーズを液晶パネルの性能だけで見ると大差があり、それで「M550KU」シリーズの米国価格を見ると驚きしかありません。
こうなると、「M550KU」シリーズの日本発売も期待したいところですが、日本ではなぜか、Amazon Fire TVの機能を統合した「Fire TV Omniシリーズ」なるものが全く発売されていません。
アメリカでは、Fire TVの供給元であるアマゾン自体が「Fire TV Omniシリーズ」を販売していますが。日本ではこれ自体もありません。どういう事情があるのかはわかりません。
おそらく、日本で「M550KU」シリーズが発売されるにしても、まずアマゾンが自身の「Fire TV Omniシリーズ」を日本発売してからという段取りが必要なのかもしれません。
日本で「M550KU」シリーズが発売される条件や前提は確かなことは不明ですが、この価格でこの内容であるなら、ぜひ日本でも発売して欲しいとは思います。
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