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SENNHEISER HD 560S 新開放型HP HD 599 / HD 599 SE と比較しての違いは?

有線ヘッドホン

ゼンハイザーの開放型ヘッドホン新モデル「HD 560S」

ゼンハイザーはオーバーイヤー開放型のヘッドホン「HD 560S」を4月28日に発売します。オープン価格で予想実売価格は税込み27,500円程度。カラーはブラック。

「HD 599」の後継機で「HD 660S」のサウンドも取り入れ

従来モデル「HD 599」(現在の税込み実売価格は約2万円)の後継機。

「HD 599」の軽量感を継承しつつ、上位クラスとなる「HD 660S」(税込み実売価格約5.3万円)のモニターサウンドを取り入れたという新モデル。

「HD 560S」の内容・特徴を「HD 599」と比較しての違いも交えて紹介

「HD 560S」の内容・特徴を「HD 599」と比較しての違いを交えつつご紹介します。

38mm径の新素材ダイナミックドライバーを搭載

振動板には特別仕様の素材を採用した38mm径のダイナミックドライバーを搭載。振動板には新素材としてポリマー化学物質をブレンドしたと明示していて、素材と口径を明示していなかった「HD 599」から振動板は一新していることはわかります。

また、振動板とドライバーなどからなるトランデューサーも新開発したとしていて、発音部全体が新たなものに置き換わっているようです。

この新トランデューサーにより、「歪みを抑えて深みのある低音、癖のないまっすぐに伸びる音」を実現するとしています。

「E.A. R.」テクノロジーは引き続き採用

ゼンハイザーが開発した「E.A. R.(Ergonomic Acoustic Refinement)」テクノロジーは引き続き採用。ドライバーと耳の角度や距離を絶妙に調整することで、ヘッドホン特有の頭の中で音が鳴る感覚や音場感の狭さを改善する技術です。これまでもこの技術の恩恵か、ゼンハイザーのヘッドホンは全体的に自然な音場感が評価されています。「HD 560S」でも効果が期待できるでしょう。

物理的な仕様

「HD 560S」の再生周波数帯域は6Hz~38kHz、感度は110dB(1kHz,1V)、インピーダンスは120Ω。本体重量は240gとなっています。

「HD 599」は再生周波数帯域は12Hz~38.5kHz、感度は106dB(1kHz,1V)、インピーダンスは50Ω。本体重量は250gとなっています。

高域の再生能力はほとんど変わりません。いわゆるハイレゾ対応の40kHzは数値上はクリアしていませんが、実際にはほとんど迫っており、ハイレゾ対応ヘッドホンとして問題ないレベルと思われます。

低音再生のスペックは明らかに向上していて、実際には人の耳には聴こえないほど低い20Hz以下の世界ではありますが、この領域は音の雰囲気感に関わる音域であり、聴いた感じの違いにつながっているかもしれません。

インピーダンスは結構上がっており、ポータブル機器では駆動が難しくなると言われる100Ωを超えているのは気がかりです。ポータブル機器での鳴らしやすさは「HD 599」に分がある可能性はあります。

一方、感度は「HD 560S」のほうがいくらか良くなっており、この点では音量の出やすさは「HD 560S」に分があることになり、インピーダンスとの兼ね合いで、両機ともいわゆる鳴らしやすさで、結果的にはあまり違いがない可能性もあります。このあたりは発売後に両機を聴き比べるレビューなどを待ちたいところです。

本体重量はもともと軽量だった「HD 599」からさらに10g軽量化。10gの差が大きいジャンルですので、いっそう軽快な装着感に向上していることが期待できます。

「HD 560S」のサウンド傾向について

「HD 560S」のサウンド傾向についてはメーカー自身が、「自然な広がりと深みのある正確な音の再現性を強みとしている」としていて、「ミックス音源や、メディアフォーマットの比較、新しいハイレゾ音源の音質チェックやビンテージアンプのサウンドチェックでも、自宅やスタジオで常に信頼のできるサウンドを伝える」としていて、いわゆるモニター用途に対応できるような音質傾向を打ち出しています。

従来の「HD 599」は、あまりモニター調の音質とは言われておらず、つまりは音源をチェックするよりは、音楽を美しく聴きやすい方向にまとめる傾向とされていたのとは異なるようです。

装着関係

ヘッドバンドは超軽量設計とし、ソフトで高品質なベロア素材のイヤーパッドとの組み合わせにより、長時間の使用でも快適な装着感を実現。また、通気性も高く熱がこもりにくい仕様としたとしています。「HD 599」でもベロア素材のイヤーパッドで装着感には定評がありました。このあたりでの改善があるのかはいまのところよくわかりませんが、もともと完成度の高い設計でした。

ケーブルは交換可能で、ケーブル長は3m。プラグはステレオ標準。ステレオミニへの変換アダプタも同梱。このケーブル構成は「HD 599」と同じ。

「HD 599」はアマゾン専売の格安機「HD 599 SE」同等品

なお、「HD 599」にはアマゾン専売の「HD 599 SE」もあります。この両機の違いはカラーのみ。「HD 599」は白を基調にした明るいカラーで「HD 599 SE」はブラック。「HD 560S」もブラックなので、「HD 599」との比較では地味というか、一般的なヘッドホンの色になった言えそうです。

「HD 560S」はこのままの実売価格だと苦戦も?

「HD 560S」は「HD 599」とはサウンド傾向は異なるようです。また、販売価格も「HD 599 SE」がセール価格で1.5万円程度に安くなることも多いことからすると、価格面でも苦戦するかもしれません。

もっとも、「HD 560S」にもアマゾン専売モデルが登場し、税込み27,500円よりも相当に安くなる可能性もあります。

「HD 560S」が気になる人もアマゾン専売モデルが登場するかは少し待ってみるのもいいかもしれません(ヘッドホン+SENNHEISER)。

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