TEAC AI-301DA-Z USB-DAC搭載小型プリメインアンプ
ティアックは、USB-DAC搭載小型プリメインアンプ「AI-301DA-Z」を2022年1月29日に発売。カラーはブラックとシルバーの2色。価格は52,800円。
「AI-301DA-SP」の後継機。コンパクトボディに多彩なデジタル入力はじめ、機能性の高いハイパワーアンプという基本は同様。
「AI-301DA-Z」は幅215mmのボディにBluetooth、USB入力を装備したステレオプリメインアンプ。外形寸法は215×254×61mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.1kg。
入力端子はRCA×2系統、光デジタル×1系統、同軸デジタル×1系統。ヘッドフォン出力は6.3mmステレオ標準。サブウーファー出力も搭載。
DACには、BurrBrown PCM1795を引き続き採用。USB入力で、192kHz/32bitまでのPCMとDSDの再生に従来同様に対応。ASIO2.1またはDoP方式をサポートし、ハイレゾ音源対応の音楽ソフトと組み合わせて楽しめるほか、ストリーミングサービスや動画などを高音質で楽しめます。
また、USB経由でデジタルオーディオ信号を転送する際、入力信号のタイミングをコントロールするクロックをAI-301DA-Zの内蔵クロックによって制御するアシンクロナスモード(非同期モード)に引き続き対応。
汎用性の高いS/PDIF入力も搭載。同軸デジタル入力は最大192kHz/24bit、光デジタル入力は最大96kHz/24bitのデジタルオーディオをサポート。
Bluetoothレシーバーを引き続き内蔵し、スマホやタブレットなどからの音楽再生も可能。Bluetooth2.1準拠で、プロファイルはA2DP、AVRCPをサポート。コーデックはSBC、AAC、aptXに対応。
パワーアンプ部にはデンマークICEpowerのD級アンプを搭載。出力は40W+40W(4Ω)。
ヘッドフォンアンプにはCCLC方式を採用。コンデンサーによる出力段のカップリング(直流成分の除去)を行わないことで、高音質再生を実現しています。
従来機「AI-301DA-SP」との違い
追加された機能・内容
新たに学習機能付きリモコンを付属
テレビ/レコーダーなどに付属の赤外線リモコンの「VOLUME+」、「VOLUMEー」、「MUTE」の3つの機能をAI-301DA-Zに学習させて、テレビ/レコーダーのリモコンでAI-301DA-Zをコントロールすることができます。テレビとAI-301DA-Zのリモコンを持ち変えることなく音量の調整が可能となります。
新たにBluetoothオーディオコーデック確認機能を搭載
受信中のBluetoothオーディオコーデックを確認できる機能を新搭載。
USB伝送技術「Bulk Pet」に対応
安定したデータ転送が実現できるUSB伝送技術「Bulk Pet」に対応。あらかじめ設定された4種類の転送モードからお好みの音質を選んで使用できます。
省略された内容
ハイレゾ再生ソフトの無償利用
AI-301DA-SPではハイレゾ音源対応のパソコン用音楽再生ソフト「TEAC HR Audio Player」を無償で利用できましたが、AI-301DA-Zでは無償利用ができなくなっています。もっとも、現在は無償で利用できるハイレゾ再生対応のパソコンソフトはいくつもありますから、実用上、問題になるほどではありません。
バナナプラグの省略
AI-301DA-SPでは金メッキ処理が施されたスプリング方式のサイド接続型バナナプラグを4個(1組)同梱していましたが、本機では付属していません。新機種では機能の追加がいくつもある分、上昇したコストを削るために付属品から外したのでしょう。
AI-301DA-Z レビューサイト情報
AI-301DA-Zはわずか一年で生産終了・後継機発売
AI-301DA-Zは発売後約1年で販売終了してしまいました。さまざまな事情により部品調達が難しくなったことや、製造コストの上昇が要因にあるようです。
AI-301DA-Zの後継機としてAI-303を2023年2月に発売。新たにHDMI入力やLDAC・aptX HDコーデックに対応、USB-DACの対応スペックの向上、D級アンプもNcoreに変えるなど、内容は向上していますが、価格も87,780円に上がっています。
使い方次第によってはAI-301DA-Zでも十分ということはありそうです。AI-301DA-Zは今後は中古製品も増えるでしょうが、価格によってはAI-301DA-Zの中古がお得ということもありそうです。
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