THX Onyx USB-DAC/ヘッドホンアンプ 同社初のコンシューマー向け製品
米THXは、同社初のコンシューマー向け製品として、ポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「THX Onyx」を海外発表しました。北米/ヨーロッパ/アジア太平洋地域と広い範囲で、THX公式サイトおよびRazer公式サイトにて販売を開始しており、価格は199.99ドル/209.99ユーロ。日本国内での価格や取り扱いは現時点で不明となっています。
「THX AAA-78」を採用しているのが最大の特徴
同社独自の低ノイズ/低歪アンプ技術「THX Achromatic Audio Amplifier(THX AAA)」の中でも、モバイル製品向けの最高出力構成である「THX AAA-78」を採用しているのが最大の特徴。
THX AAAは据え置き、ポータブル問わず、高品位なヘッドホンアンプとしてすでに不動の地位を築いていいますが、当のTHX自身からは本機がTHX AAA搭載ヘッドホンアンプとして初の製品。何よりも、THX自体、これが同社初のコンシューマー用製品という、まさに記念碑的なモデルとなっています。
外形寸法は7.2W×14H×210Dmm。スティック型の細身の本体にケーブルが直出しになっているタイプのポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプで、バッテリーは内蔵しないタイプ。本体にはマグネットを内蔵し、ケーブルを本体に留めておくことが可能。
DACチップはESS社の「ES9281PRO」を採用
DACチップはESS社の「ES9281PRO」を採用。ハイレゾPCMはもちろん、DSDにも対応。チップ自体はPCMで384kHz/32bit、DSDは5.6MHzをサポートできる性能を備えています。
さらに、MQAレンダラー機能搭載。再生中の音源フォーマットに応じて本体のLEDカラーが変化して知らせてくれます。
ヘッドホン端子は3.5mmステレオミニ。バランス接続に対応しないのは残念ですが、「THX AAA-78」の性能を生かして、22-1000Ωという幅広いインピーダンスのイヤホン・ヘッドホンを駆動できる強力なアンプ部を持ちます。
USB端子の形状はType-C。Android/iOS/Windows PC/macとの接続に対応し、マイク入力もサポート。別売りの変換アダプターを介してLightning接続に対応(この場合はマイク入力不可)。
オーディオ用小型USB-DAC/ヘッドホンアンプとしても大変期待が持てそう
Razer公式サイトで販売ということからも、ゲーミングデバイス的な扱いですが、オーディオ用小型USB-DAC/ヘッドホンアンプとしても大変期待が持てそうです。
メーカーとしては、ヘッドホンタイプのゲーミングヘッドセットとの組み合わせを想定しているようで、オーディオ用にもヘッドホンとの組み合わせがより適しているようです。低インピーダンスなイヤホンよりもハイインピーダンスが多い、高級開放型ヘッドホンということでしょうか。
日本国内からすでに海外から取り寄せて購入しているユーザーもいるようです。国内ユーザーのレビューも待たれます(USB-DAC+THX)。
「THX AAA-78」を採用している製品例:
「ES9281PRO」採用機の例:
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