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ラディウス RK-DA50C 内容・特徴とレビュー・感想情報を紹介

ポータブルヘッドホンアンプ

ラディウスのポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「RK-DA50C」

ラディウスは、スマートフォンなどのUSB-C端子に接続して使えるポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「RK-DA50C」を11月30日より発売しました。オープン価格で、実売予想価格は6,300円前後。

スマホなどのUSB-C端子に接続して3.5mmステレオミニで出力する小型のポータブルDAC/ヘッドホンアンプ。

DACチップにQualcomm「Aqstic DAC」を搭載し、高音質化と省電力、小型化を追求

DACチップにはQualcomm製「Aqstic DAC」を搭載。PCM系で最大192kHz/24bitの再生に対応します。

「Aqstic DAC」は、消費電流を抑えながら、広ダイナミックレンジ、低歪み、高周波数応答特性を示すオーディオDACであるというのが優れている点としていて、単に高音質というだけでなく、モバイル機器での使用で重要となる接続機器のバッテリーをむやみに消費しないという現実的なメリットが期待できます。

また、チップに内蔵されているH級ヘッドホンアンプは、信号レベルが低い時には電源電圧を落としてイヤホンへ供給する電力を抑え、信号レベルが高い時には電源電圧を上げて、より多くの電力を供給。信号レベルの大きさに合わせて効率良く動作できるため、この点でも接続先機器の消費電力を抑制できます。

このチップはデジタル入力からヘッドホンアンプまでを統合したチップであり、回路の小型化と
効率的な基板設計が可能となり、製品筐体の小型化が実現したとしています。

このように、高音質志向を目指しながらも、低消費電力と筐体の小型化に特に気を遣った設計であることがうかがえます。

DACチップ以外にも音質向上の工夫が

加えて、38.4MHzの外付けの水晶発振器から9.6MHzと11.2896MHzの2種類のマスタークロック信号を時間誤差±0.00001%の高精度で生成。48kHz系の音源と44.1kHz系の音源に対しマスタークロック信号を切り替え、内部で生成するジッターを抑制することで、高精度なDA変換を実現したとしています。

また、内部で負の電源電圧を生成することで信号からの直流成分を排除。低音再生に悪影響を及ぼしかねないとされる大容量コンデンサーが不要となり、楽曲の再現性を高められるとしています。

このあたりはDACチップだけに頼らない、メーカー独自のノウハウを投入することで、競合他社製品に対する音質的アドバンテージを高める狙いを感じます。

高純度の単結晶銅と銀メッキ単結晶銅のツイストケーブルを採用。銀メッキ単結晶銅は外観の美しさに寄与すると共に絶縁処理工程での熱による導体の劣化を防止しています。

操作面では、Android Open Accessory プロトコル 2.0に準拠しているため、リモコン・マイク付きのイヤホンの操作も行なえます。なお、iPadには対応していません。

再生周波数帯域は20Hz~90kHz/16Ω。SN比は123dB/16Ω。最大出力は0.9Vrms/16Ω。重量は6g。USB-C to A変換アダプターが付属。

単体での品位は十分も、競合機との比較では?

すでに購入したユーザーの感想などから見ても、スマホに接続しての使用では、圧倒的なほどの音質向上が見込めるようです。本機が謳う内容を見るだけでもそれは納得できます。

問題は、競合他社製品との比較です。とくに、同様の製品で同価格帯と言えば、iBasso AudioのDC03が思い浮かびます。DC03は定評のあったDC02の後継機でもあり、最新モデルながらすでにUSB-C接続対応の小型DAC/ヘッドホンアンプの定番の座にあるといっていいでしょう。

iBasso Audio DC03 ハイコスパUSBポタアン新モデル DC01/DC02と比較しての違いは?
iBasso Audioより、USB接続の超小型DAC/ヘッドホンアンプ「DC03」が2020年10月9日に税込み約6,800円で発売。従来機の「DC01/DC02」と比較しての違いも交えながら「DC03」の内容をご紹介します。

DC03もかなりの高音質志向のモデルであり、RK-DA50Cとの音質面での比較は大変興味深いものです。

とはいえ、両機には音質意外の点で違いがあり、選択を分けるポイントにもなりそうです。

まず、RK-DA50CはDC03では対応しているDSD再生に対応していません。またPCM系の再生スペックもRK-DA50Cは今どきとしては抑えめです。ただ、DSDにしろハイスペックなPCMにしろ、変換再生できるアプリを使えば再生できるので大きな問題ではないかもしれません。いずれにしても、DSD音源が中心で、しかもDSDのまま聴きたい方にはRK-DA50Cは向いていないとは言えましょう。

また、DC03ではAndroid機での細かな音量調節を可能にする専用アプリを用意していますが、RK-DA50Cにはありません。

こう見てみると音質面ではややRK-DA50Cが不利なように感じますが、実用上では有利な点もありそうです。

低消費電力、低発熱、マイクリモコンの操作がポイント

これはおそらくですが、RK-DA50Cは非常に低消費電力を志向しているので、接続元機器のバッテリーの消費はたぶんDC03よりも少ないと思われます。iBassoの同様機器はどうしても音質重視のためか、接続機器のバッテリー消費は多めと言われています。

また、DAC本体の発熱もiBassoはやや気になると言われていますが、おそらくRK-DA50Cはその点でも心配は少ないのではないでしょうか。

Android Open Accessory プロトコル 2.0に準拠しているため、リモコン・マイク付きのイヤホンの操作も行なえると謳っているのもRK-DA50Cのメリットです。

こうしてみると、RK-DA50CはDC03よりもカジュアルに高音質再生をモバイル環境で楽しみたい方に向いていると思われます。

ラディウス RK-DA50Cのレビュー・感想(ツイッター)

購入者の感想は発売直後としても少ない状態。やはりiBassoとは注目度が違うようです。

ラディウス RK-DA50Cのレビューを参照(アマゾン)

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