ハイセンスの4K液晶テレビ「U7H」シリーズ
ハイセンスは、4K液晶テレビ「U7H」シリーズを、2022年6月下旬より発売中。サイズ展開は85型、75型、65型、55型、50型、43型。発売時期と発売当初の税込み実売価格、2023年春時点の実売価格は以下のとおりです。
「U7H」シリーズ
85型「85U7H」 7月下旬 40万円前後、36万円前後
75型「75U7H」 6月下旬 25万円前後、20万円前後
65型「65U7H」 6月下旬 18万円前後、12.5万円前後
55型「55U7H」 6月下旬 14万円前後、9万円前後、
50型「50U7H」 6月下旬 12万円前後、8万円前後、
43型「43U7H」 7月下旬 11万円前後、7万円前後、
「U7H」シリーズは倍速駆動(120Hz)対応の液晶パネルを使用した直下型LEDバックパネルを採用。また、4K/120p入力、VRRやALLM、AMD FreeSync Premiumもサポートする最新ゲーム機向けの入力対応を備えた4K液晶テレビです。同様の装備を持ったテレビとしては2023年春現在、国内でもっともリーズナブルなクラスにあるテレビのため、とくにこれらの機能・性能に注目したうえでコスパの高い4K液晶テレビを探している向きにはぴったりのモデルです。
「U7H」シリーズの内容についてはこちらで詳しくご紹介しています。参考にしてみてください。
「U7H」シリーズの内容・特徴
「U7H」シリーズの内容を簡単に並べると以下のようになります。
・上位機U9Hと同じ映像エンジン「NEOエンジンPro」を搭載
・4K/120Hzの倍速パネルを採用。直下型LEDバックライトに部分駆動非対応
・フレーム補間のクリアモーション搭載
・75/55型はADS液晶(IPS系)を搭載。そのほかはVA型
・HDR10をはじめ、HLGとHDR10+、Dolby Vision、Dolby Vision IOなど、さまざまなHDR規格に対応。
・4K/120p入力、VRRやALLM、AMD FreeSync Premiumもサポート
・4K/120P入力で遅延時間約0.83msを実現「ゲームモードPro」
・チューナー数は、BS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CS×3
・別売りのUSB HDDへの録画に対応。4K放送(裏番組録画1つ可)や、地上/BS/110度CSの裏番組を2番組同時に録画
・スピーカー部は背面にサブウーハーを搭載。Dolby Atmosに対応するほか、音響最適補正技術「Eilex PRISM」やサウンドリマスター「Eilex FOCUS」も搭載
・独自開発のVIDAAプラットフォーム3.0を採用し、主要なインターネット動画配信サービスに対応
・音声でチャンネル、音量、入力切替などが操作できる「VIDAA Voice」も新搭載
ハイセンス U7Hシリーズ レビューサイト情報
ハイセンス E7Hシリーズ レビューサイト情報
なお、似たような型番の「E7H」シリーズはテレビとしての基本内容は同一(異なるのはスタンドの形状とサイズ展開。「E7H」は65型、55型、50型、43型の4サイズ)で販路違い(E7Hがネット通販向け)のモデルなので、U7Hシリーズのレビューとして、E7Hシリーズのレビューも参考にできます。
ハイセンス U7H / E7H シリーズ 各種レビューから読み取れる傾向
両シリーズは、4K液晶テレビにおける倍速駆動パネル搭載機のローエンドと言えるモデルであり、この2シリーズを意識して購入している層はそこがポイントになっているでしょう。また、PS5などの、4Kかつハイフレームレートのゲームを存分に楽しめる4K/120p入力対応テレビのローエンドでもあり、こちらの機能をできるだけ安く、というニーズにも合致しています。
両シリーズを購入したユーザーの多くは倍速駆動か4K/120p入力対応テレビを安く購入できたことを評価する向きが多いです。これらの機能に期待する性能をしっかりと満たしているからでしょう。
また、テレビとしての画質も好評です。ハイセンスが東芝のテレビ部門を吸収した関係で、ハイセンスの映像エンジンは高性能化しており、この価格帯としては映像エンジンが高品位なのか、テレビ放送の画質評価は高いです。詳しく見るとHDRコンテンツの再現性がどうとか、色味や雰囲気が好みと違うといったところも出てくるようですが、基本的には価格を考えると文句なしの部類だと思われます。
そのほか、番組表の使い勝手なども東芝REGZAを踏襲しているため、見やすく使いやすいという感想が多いです。
録画機能、ネット動画機能、サウンド機能あたりはとくに良くもなく悪くもないといった印象。Androidではないので、アプリを追加して機能性を高めることはできませんが、そこは求めるところではないのでしょう。
デザインもベゼルが狭くスタイリッシュで、価格以上の品位感を感じるという感想もあります。
総じて、等速駆動や120p入力非対応のベーシッククラスの4K液晶テレビとは差がある高品位を、ハイコスパに実現しているお買い得機と言えるでしょう。一方、ハイセンスにはもう少し高いREGZAブランドの4Kテレビもあり、そちらとは画質面での差はあるでしょう。ただ、普通にテレビを観ている分には気にならない程度の差かもしれず、価格差や好みで判断したいところです。
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