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FiiO KA5 レビュー・音質情報

ヘッドホンアンプ

FiiO KA5 ドングル型DACヘッドホンアンプのフラッグシップ

エミライは、FiiO(フィーオ)のバスパワー駆動タイプの小型USB-DAC兼ヘッドホンアンプ「KA5」を2023年4月21日に発売。オープン価格で、税込みの実売価格は22,000円前後。ドングル型DACと呼ばれるタイプのモデル。

2021年12月21日に約1.3万円で発売された「KA3」の上位モデルで、FiiOのドングル型DACのフラッグシップモデル。

Cirrus Logic製のDACチップ「CS43198」をデュアルで搭載し、SN比128dB以上、THD+N 0.00037%未満、ノイズフロア1.8uV未満という高性能を実現。

ヘッドホン出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスを個別に両方搭載し、バランス接続時の最大出力は265mW(32Ω負荷時)。

最大768kHz/32bitまでのPCM、DSD 256のデコードが可能で、Android/iOS/Windows/Macなど、さまざまなOSで利用可能。

USB Audio Class 1.0/2.0の両方に対応し、ゲームコンソールなどUSB Audio Class 2.0規格に対応しない端末との接続互換性も確保しているのも特徴。

本体にはOLEDディスプレイと物理ボタンがあり、Android用アプリ「FiiO Control」から、5種類のフィルター選択、ゲインのHigh/Low切り替え、チャンネルバランス調整などができます。

筐体はアルミニウム合金による金属製フレームにガラスパネルを取り付けたもので、コンパクトなサイズに抑えられています。

FiiO KA5 レビューサイト

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FiiO KA5 各種レビューや製品情報から読み取れる傾向・考察

FiiO KA5はドングル型DACヘッドホンアンプとして人気があり、海外を含む多くのレビューで高評価を得ています。以下に、一般的な傾向をまとめます。

音質

FiiO KA5は、音のクリアさ、解像度、音場の広がり、そして低音の質感において高い評価を受けています。また、ドングル型DACとしては高い出力レベルを備えているため、ドングル型DACでは一般に駆動が難しい大型のヘッドホンでも鮮明な音を再生することができます。

音質傾向としては、FiiOに共通の寒色系であるようで、この傾向が好きではない場合は要注意かもしれません。また、音のクリアさや情報量、音場などの本機が得意とする要素においても、より高額な競合機や、あるいはバッテリー内蔵型のポタアンの競合機などが勝っている場合もあり得ます。あくまでこの価格のドングルDACとしては高音質という前提です。

ビルドクオリティや使い勝手

:レビューによれば、FiiO KA5は頑丈でよく作られており、耐久性がありそうです。また、物理ボタンの操作感が良く、使いやすいという評価があります。そもそも、ドングル型DACの多くはディスプレイや本体ボタンを持たないものが多く、これらを備えているKA5はそれだけでも使い勝手の面でアドバンテージがあります。アプリも高評価ですが、Android専用であることには注意が必要です。

デザイン

多くのレビューでは、FiiO KA5のデザインが洗練されており、モダンで美しいと評価されています。また、コンパクトなサイズが、机の上などに置いても場所をとらずに済むという利点があると指摘されています。

価格

FiiO KA5は、他の同様のドングルDACと主に音質面を比較して、比較的リーズナブルな価格で提供されていると感じられます。そのため、高性能・高音質なヘッドホンアンプを手軽に入手することができるという利点があります。

ただ、現在は本機より安い1万円台でも、再生可能な音源のスペックやバランス接続対応など、本機に近い機能・性能でより安いモデルもあります。本機は1万円台の競合機に対して、音質という、数値化しにくい要素で、おもに優れていると評価されていることには留意してください。

また、本機はUSBメモリサイズの小型化や、バスパワー電源の利便性が重視のため、これらを重視しないバッテリー内蔵型でやや大きめのポタアンのほうが、おもに小型化にかかるコストがない分、ドングル型DACよりも音質的なコスパに優れる場合もあることを考慮しましょう。

そのほか注意したい点

3.5mmアンバランス接続時の推奨インピーダンスは、KA5は150Ωまでと比較的低いところまでしか対応していない要注意でしょう。300Ωなどのハイインピーダンスなヘッドホンを本機で使用するなら300Ωまで対応しているバランス接続側に接続して使う必要があります。手持ちのハイインピーダンスなヘッドホンがアンバランス接続にしか対応していないなら、同社のKA3のようなアンバランス接続で300Ωまで対応している他のモデルを検討したほうがいいかもしれません。

「FiiO Control」アプリにより、ゲインのHigh/Low切り替え、チャンネルバランス調整など詳細な設定が可能ですが、「FiiO Control」アプリはAndroid専用。本機が備えている機能性を全て生かすにはiOSデバイスは向いていないことになりましょう。

あと、強いて言えば再生対応スペック・ファイルにDSD512とMQAがないことが気になりますが、どちらも一般的な音源ではないため、あまり問題にはならないでしょう。

総じて

総じて、FiiO KA5は高品質で手頃な価格(2万円程度)のUSBドングル型DACヘッドホンアンプとして高い評価を得ています。しかし、個人の好みや使用環境(ドングルの小型性にこだわらないなど)によっては、異なる評価や選択肢があることも考慮する必要があります。

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