Accuphase DP-770 一体型SACDプレーヤー新フラグシップモデル
アキュフェーズは、一体型SACDプレーヤーのフラグシップモデルとなる「DP-770」を2023年11月に発売。価格は1,507,000円（税込）。
2018年6月に発売となった「DP-750」の後継機。
「DP-770」の内容・特徴を、「DP-750」と比較しての違いを交えてご紹介。
Accuphase DP-770とDP-750を比較しての違い
ドライブメカニズムの改善
ドライブメカニズムにおいて、DP-750の高品位ドライブをもとに、防振特性をさらに改善しているとしています。また、硬さの異なる4個の弾性ダンパーを新開発し、ピックアップに伝わる振動を低減させているとしています。これにより、信号の読み取り精度が向上し、より繊細な音質表現が可能になるなどの可能性もあります。
「DP-770」のI/V変換部には独自のANCCを搭載
「DP-770」のI/V変換部には独自のANCC（Accuphase Noise and distortion Canceling Circuit）を組み合わせ。DACの電流出力信号を電圧に変換するI-V変換回路の動作を改良したことで、従来機種よりも性能と回路安定性を高め、極めて高い変換精度と低ひずみ・低雑音を実現しています。より情報量の多い自然な音色になるといった音質面でのメリットも期待できます。
歪み率とSN比の改善
電源の構成、グラウンド配線の見直し、フィルターアンプのゲイン配分などを最適化することで歪み率を0.0004%（DP-750と比較して0.0001%向上）、SN比は121dB（DP-750と比較して1dB向上）を実現。聴感上でその差を実感できるような差ではありませんが、精神衛生上好ましいスペックアップであることは確かでしょう。
わずかな重量の違い
「DP-750」の外形寸法は477W×156H×394Dmm、質量28.2kg。
「DP-770」の外形寸法は477W×156H×394Dmm、質量28.5kg。
サイズは同じですが、「DP-770」のほうがわずかに300gほど重くなっています。
価格の違い
「DP-750」は税抜き120万円、「DP-770」は税抜き137万円と17万円高くなっています。
Accuphase DP-770とDP-750に共通の内容・特徴
以上の違い以外は、両機の内容・特徴は同等です。
・DACチップにはESS社製のES9028PROを採用
・DACチップの8回路を並列駆動し、変換誤差を相互に打ち消す「MDS++方式DAコンバーター」を搭載（PCM信号対応）
・DSD時はMDSD回路で動作
・USB typeB、optical、coaxial、HS-LINKの入力を搭載し、D/Aコンバーターとしても使用可能
・トランスポート出力端子とディジタル入力端子を装備、その間にDG-58などを接続して音場補正が可能
・最大サンプリングレートPCM384kHz/32bit、DSD11.2MHz（ASIO）までの再生に対応（USB typeB）
・データディスク（CD-R/-RW,DVD-R/-RW/+R/+RW）の再生可能
・ライン/バランス独立構成の「Direct Balanced Filter」回路搭載
・高音質カスタム仕様平滑コンデンサー搭載低雑音電源回路
・アナログ/ディジタル独立構成大型電源トランス
・-80dBまで調整可能な出力レベルコントロール
・アナログ・バランス出力対応
・前面ディスプレイにサンプリング周波数とビット数を表示
・木目仕上げのウッド・ケース
・高品位インシュレーター装備
Accuphase DP-770がおすすめな理由は？
アキュフェーズのSACDプレーヤー・DP-770とDP-750を比較しての違いを考慮して、新モデルのDP-770がおすすめな理由をまとめます。
DP-770は、DP-750と比較して、以下の点が進化しています。
・徹底した振動対策による音質向上の期待
・ANCCなどによる情報量の増加と自然な音色が期待できる
・より高精度なDA変換と歪み率の低減
これらの進化により、DP-770はDP-750よりも、より繊細で情報量が多く、自然な音色を実現していると期待されます。17万円という価格差は確かに存在しますが、音質向上にこだわるオーディオファンにとって、DP-770は魅力的な選択肢となることでしょう。
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