FiiO FF5 同社インナーイヤー型イヤホンエントリー機 約5,400円
中国のFiiO(フィーオ)は、イントラコンカ型(インナーイヤー型)の有線イヤホン「FF1」を2023年9月15日に発売。オープン価格で税込みの実売価格は5,400円程度。
カナル型が主流のイヤホン業界にあって、あえてイントラコンカ型の新たな可能性を問うべく開発されたというモデル。
大口径14.2mmダイナミックドライバーを搭載。上位モデル(FF5、FF3)に使用されているPU+ベリリウムメッキダイアフラムを採用し、第2世代ドライバーとして開発。低域の再生限界を伸ばし、強靭な低音と開放感溢れる中高域を表現したとしています。
イヤーステム上部から後方に向かって細長い音響抵抗管を設置しているのも特徴。共振と低音の損失を抑制しているとしています。
周波数特性は20Hz-20kH、インピーダンスは40Ω @ 1kHz、感度は106dB/mW @ 1kHz。
快適な装着感を実現するため、耳と接触するイヤホン・シェルの直径を16.5mmから16.2mmに小径化。さらに重量はイヤホン単体で3.2g(片側)を実現。
独自形状の0.78mm 2ピンコネクター着脱式ケーブル(約120cm)を採用。コネクターが独自形状となっているため、市販の0.78mm 2ピンコネクターと互換性はないものの、オプションで純正交換ケーブルや4.4mmバランス接続対応タイプ、マイクなし3.5mmやType Cのケーブルも発売する予定としています。
付属ケーブルにはインライン・コントロール付きマイクも搭載。スマホなどでのハンズフリー通話が可能。付属ケーブルのプラグは一般的な3.5mmステレオミニ(マイク対応4極)。
ホールド感を高める、3組の異なるサイズの滑り止めシリコンリングのほか、高域重視の(穴空き)スポンジ、ボーカル重視の(穴無し)スポンジなどのイヤーパッドを付属。USB Type-C→3.5mmメス変換アダプターも付属しています。
FiiO FF1 レビューサイト
FiiO FF1 レビュー(X・旧ツイッター)
fiio ff1めっちゃいいな
— ryo (@ryorcrc) September 15, 2023
アリエクなら3300円で買えるから買ってみたわ#Fiio#FF1 pic.twitter.com/484fhPaEWU
— *プチくそとまと* (@syo_tyo) September 8, 2023
fiio ff1、2kも差があるんか😅
— 魚と豆知識 (@fishandtips2) September 8, 2023
アリエクで頼んでいたFiiO FF1が届いた。
一聴した感じだと愛用しているNICEHCK EB2S と比較すると音がスッキリあっさり。背面のダクトが音の抜けを良くしているおかげかな?しばらく聴き込んでみる
3000円なら悪くはないかも#fiio pic.twitter.com/CfMxhSvzoB— *プチくそとまと* (@syo_tyo) September 14, 2023
FiiO FF1 製品情報・各種レビューなどから読み取れる傾向
エントリーながら上位よりも軽量で装着性が良好?
FiiOにはFF5(実売価格約2.2万円)やFF3(同約1.4万円)というインナーイヤー型の上位モデルがあります。本機FF1はそれよりも大幅にリーズナブルであり、FiiOのインナーイヤー型イヤホンのエントリーモデルという位置づけになっています。
そのため、音質的にはFF5・FF3よりも劣るのは当然ではありますが、全体のバランスのよさや、インナーイヤー型ならではの音抜けのよさ、また、インナーイヤー型らしからぬ低音の充実(これは本機に対するFiiOの独自設計の賜物でしょう)もあり、単体で見ると十分に高音質と言える好モデルとなっているようです。
FF1でFiiOがこだわっている本体の小型・軽量化による装着感の向上も効果を上げているようで、購入者の装着感に関する評価は上位のFF5よりもよいくらいのようです(FF1はFF5よりも直径で0.3mm小さく、重さは1g軽いと公称しています)。
メーカーでは寝ながらの使用も想定しているということで、装着感がよく音質もよい5千円クラスの「寝ホン」を探している向きにも適していそうです。
付属イヤーパッドが多いのはメリット リケーブルは純正品中心も拡張性はあり
数千円クラスの他社競合機(中国メーカー品が多いのが現状)では、装着性を高めたり、音質調整にも役立つイヤーパッド関係の付属数が多いことがメリットでしょう。インナーイヤー型用の汎用イヤーパッドなどは少ないだけにとくにありがたいところです。
ケーブル着脱可能なのは、いわゆるリケーブルによる音質変化の楽しみのためというよりも、断線を防いで末永く使うためという意味が強く(メーカーもそう説明しています)、とっかえひっかえするべきではなさそうです。それでも純正リケーブルは何種類か発売されるそうですので、バランス接続を楽しみたい方にも本機は使えそうです。
数千円クラスで幅広くおすすめできるインナーイヤー型イヤホン?
本機は数千円クラスで、あえてインナーイヤー型を選びたいユーザーに向けた汎用性の高いモデルです。遮音性が低く、音漏れも多いという弱点をわかったうえで、インナーイヤー型ならではの爽快でヌケのよいサウンドと、軽快で疲れにくい装着性を数千円で楽しみたいという方に向いているのではないでしょうか?
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