LG OLED A2PJAシリーズとB2PJAシリーズ 有機ELテレビ 2022年モデル
LGの有機ELテレビ・A2シリーズ(OLED A2PJA)とB2(OLED B2PJA)はともに2022年発売の有機ELテレビ。A2シリーズがベーシッククラスで、B2シリーズがスタンダードクラスの位置づけ。
■「OLED A2」シリーズ 2023年7月の実売価格
65型「OLED 65A2PJA」:税込200,000円前後
55型「OLED 55A2PJA」:税込100,000円前後
48型「OLED 48A2PJA」:税込105,000円前後
■「OLED B2」シリーズ 発売当初価格→2023年7月の実売価格
77型「OLED 77B2PJA」:税込600,000円前後 税込350,000円前後
65型「OLED 65B2PJA」:税込390,000円前後 税込180,000円前後
55型「OLED 55B2PJA」:税込270,000円前後 税込120,000円前後
両機を比較しての違い
両機を比較しての違いを交えつつ、両シリーズの内容・特徴をご紹介。
両シリーズの違いはおもに以下の点です。
パネル駆動の倍速対応の有無
HDMI2.1に関係する規格のうち、4K/120p入力対応、VRRの有無、
「NVIDIA G-SYNC Compatible」「AMD FreeSync Premium」対応の有無
両シリーズの違い パネル駆動の倍速対応の有無
OLED B2PJAシリーズのパネルの駆動は倍速の120Hz。動きの速いスポーツやゲームなどでも等速モデルとは異なり、残像を感じずに楽しめます。動きをくっきりさせるOLED Motion機能も搭載。また、PS5などの120Hz入力にも対応。最新のハイフレームレートのゲームもその映像品位をスポイルせずに遊べます。
OLED A2PJAシリーズのパネルの駆動は等速の60Hz。動きの速いスポーツやゲームなどで残像を感じる場合もあるかもしれません。また、PS5などの120Hz入力にも対応していません。
両シリーズの違い HDMI2.1に関係する規格のうち、4K/120p入力対応、VRRの有無
OLED B2PJAシリーズのHDMI入力はHDMI2.1 で策定されたeARC/VRR(可変リフレッシュレート)/ALLM(自動低遅延モード)をサポート。4K/120Hz入力に対応。HDMI 2.1×2 (48Gbps、4K/120p)、HDMI 2.0×2 (18Gbps、4K/60p)
OLED A2PJAシリーズのHDMI入力はALLMに対応しているほか、eARCに対応していますが入力は60Hzまで。HDMI 2.0×3 (18Gbps、4K/60p)。
両シリーズの違い 「NVIDIA G-SYNC Compatible」「AMD FreeSync Premium」対応の有無
OLED B2PJAシリーズのみ、ゲーム関連の機能・性能もより充実。4K/120HzでのDolby VisionおよびDolby Atmosでのゲームプレイや、パソコンとテレビのリフレッシュレートを同期させ、ゲームの映像で発生するズレやカクつきを抑えるOLED B2PJAシリーズのみ、「NVIDIA G-SYNC Compatible」「AMD FreeSync Premium」に対応。
LG OLED A2PJAシリーズとB2PJAシリーズに共通の内容
以上の違い以外は基本的に両シリーズの内容は同等です。
映像処理エンジンは『α7 Gen5 AI Processor 4K』を搭載。最上位には及びませんが、まずまず高品位なエンジンを積んでいると言えましょう。AI映像機能により見ているコンテンツを自動認識して最適な画像処理を行うことで高画質化を行います。
HDRは一般的なHDR10に加えて、HDR10 Pro、HLG、Dolby Vision IQと対応しています。
HDRゲームの普及団体HGiGのガイドラインへの準拠や、プレイ環境やジャンルに応じて画質モードを自由に選択できる「ゲームオプティマイザ」、プレイ中にテレビの設定を確認することが出来る「ゲームダッシュボード」などの機能を搭載。クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」にも対応。
サウンド関係は内蔵スピーカーはフルレンジ2基で合計20Wのアンプ出力。サラウンド回路はDolby Atmosに対応しており、AIサウンドプロ、オートサウンドチューニングといった音質調整機能も搭載しています。
Android OSは搭載していませんが、LG独自のwebOS(アプリ追加可能)を搭載することで、主要なネット動画(VOD)サービスに対応しており、テレビだけで各動画サービスやネット閲覧を楽しめます。
YouTubeをはじめ、Amazonプライムビデオ、Netflix、DAZN、Hulu、U-NEXT、Paravi、Disney+、Apple TVなどに対応。クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」にも対応。
ネット接続はWi-Fi/有線LAN対応。Bluetooth音声出力にも対応。
チューナーは4Kが1基、地デジ・BS/CSデジタルが2基。外付けHDDへの録画が可能で、裏番組録画は4K以外で可能ですが、2番組同時録画は不可。SeeQVaultは非対応。
カーソル操作やスクロール操作を行うことができる『マジックリモコン』が付属。快適に操作できます。音声検索も可能。
同社独自のAI「ThinQ AI」をテレビ本体に内蔵。音声操作により電源のオン・オフや音量調節といったハンズフリー操作を行うことが可能です。
デザインにこだわったという別売のスタンドオプションもいずれのシリーズにも用意されています。
どちらのシリーズがどんなユーザーにおすすめ?
A2シリーズは、倍速駆動には非対応ですが、HDMI2.1の4K/60p入力に対応しているため、PS5やXbox Series Xなどのゲーム機やUHD BDの4Kの美しい映像を楽しむことができます。また、VRRにも対応しているため、ゲームでの画面のチラつきやカクつきを抑えることができます。さらに、価格はLGの2022年モデルで最も安いだけでなく、国内で販売されている2022年モデルの有機ELテレビのなかでも最も安いため、有機テレビをできるだけ安く手に入れたい方におすすめです。
B2シリーズは、倍速駆動に対応した上位モデルです。そのため、動きの速いゲームでもより滑らかに表示することができます。また、HDMI2.1の4K/120p入力にも対応しているため、PS5やXbox Series Xなどのゲーム機で、最高の画質でゲームを楽しむことができます。さらに、VRRや「NVIDIA G-SYNC Compatible」「AMD FreeSync Premium」にも対応しているため、画面のチラつきやカクつきを抑えることができます。ただし、価格はA2シリーズよりもやや高価です。
A2シリーズとB2シリーズは、どちらも高性能な有機ELテレビです。60Hzまでのゲームや4K HDRコンテンツを美しく楽しみたい方にはどちらもおすすめです。ただし、A2シリーズは倍速駆動には非対応ですが、B2シリーズは倍速駆動に対応しています。また、B2シリーズはHDMI2.1の4K/120p入力にも対応しているため、PS5やXbox Series Xなどのゲーム機で、最高の画質でゲームを楽しみたい方におすすめです。
サイズラインナップとしてはA2のみ有機ELテレビとしては小型の48型を、B2のみ大型の77型をラインナップ。それぞれのサイズにこだわるなら選択肢は1つとなります。
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