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東芝 REGZA X9900LシリーズとX8900Lシリーズを比較しての違いは?

4Kテレビ

東芝 REGZA X8900Lシリーズ 2022年 4K有機ELテレビ

TVS REGZAは、4K有機ELテレビ・レグザ「X8900L」シリーズを7月下旬より発売します。65/55/48型の3サイズをラインナップ。サイズラインナップと発売当初の税込み実売価格は以下のとおりです。

4K有機ELレグザ「X8900L」  7月下旬発売
・65型「65X8900L」 約44万円
・55型「55X8900L」 約31万円
・48型「48X8900L」 約25.5万円

21年モデル「X8900K」シリーズの後継機。「X8900K」シリーズとの比較では有機ELパネルが新世代になったほか、映像回路がレグザエンジンZR II、OSがAndroidからレグザ専用Linux OSへと変更されたのがおもな違い。また有機ELレグザとしては初の、スイーベルスタンドを採用しているのも違いです。

「X8900L」シリーズの内容を最上位「X9900L」シリーズと比較しての違いを交えながらご紹介

「X8900L」シリーズの内容について、ほぼ同時に発表された最上位「X9900L」シリーズと比較しての違いを交えながらご紹介。

参考:同時発表の最上位4K有機ELレグザ「X9900L」サイズラインナップと発売当初の税込み実売価格
・65型「65X9900L」 約55万円  6月中旬発売
・55型「55X9900L」 約38.5万円 6月下旬発売

新世代の有機ELパネルを採用

4K/3,840×2,160ドットの有機ELパネル(倍速対応)を搭載。「X8900L」シリーズでは、新世代の有機ELパネルを採用しており、高冷却インナープレート、メタルバックカバーを併用することで輝度性能の向上を実現。「明るく鮮やかで黒の引き締まった新世代の有機EL高画質を実現」しているとしています。

「X9900L」シリーズも新世代の有機ELパネルを採用しており、高冷却インナープレートを採用しているなどで、従来「X9400S」シリーズ比2割アップの高い輝度を実現。「ピーク輝度は1,000nits超」としています。

画像処理エンジンには「レグザエンジンZR II」を搭載

画像処理エンジンには、高画質と快適な操作性を両立する新世代「レグザエンジンZR II」を搭載。

「美肌AIフェイストーンZR II」
「地デジAIビューティZR II」
「ネット動画AIビューティZR II」
「クラウドAI高画質テクノロジー」

といった高画質化回路を積んでいます。

「X9900L」シリーズでは開発に約3年を要した新世代エンジン「ZRα」を初搭載。エンジン内に、ディープニューラルネットワーク(ディープラーニング)=DNN機能を新たに内蔵し、映像信号の処理・回析の精度を向上させ、精細感や質感のアップ、ノイズ低減などをより一層進めているというのがポイント。

ディープニューラルネットワークを駆使したハードウェアAIエンジンで、映像解析を高度化するため、高ビット精度の信号処理と最新の超解像技術を導入しています。

「ZRα」では

新しい超解像技術「AIナチュラルフォーカステクノロジー(立体感復元超解像技術)」
「美肌AIフェイストーンZRα」
「地デジAIビューティZRα」
「ネット動画AIビューティZRα」

といった高精度な回路で高画質化

新世代エンジン「ZRα」「ディープニューラルネットワークを駆使したハードウェアAIエンジン」のぶん、上位である「X9900L」シリーズのほうがより画質を高めているとは思われます。

HDR規格

HDR規格は、HDR10、HLG、HDR10+、HDR10+ ADAPTIVE、DOLBY VISIONに加え、DOLBY VISION IQに対応。「X9900L」シリーズと同じ対応内容となっています。

HDMI周りは4K/120p、VRR、ALLM、eARC対応など充実

「X8900L」シリーズでは4K/120p入力対応、映像のちらつきやカクツキを軽減するVRR、自動的に低遅延モードに設定するALLM、高音質音声データのHDMI伝送に対応するeARCに一挙に対応。この対応度合いは「X9900L」シリーズと同じとなっています。

ゲーム機の出力映像に合わせ自動的に最適なモードに設定する「オートゲームアジャスト」や「ゲーム専用高画質」機能も装備。

1080p/120Hz入力時の映像遅延時間は0.83msで、業界トップクラスの性能。有機ELレグザ史上でも、最も遅延の少ないゲームモードとなっています。

なお、「オリジナルフレーム」駆動は「X9900L」シリーズのみの新機能。60Hz出力のゲーム機とX9900Lを接続した場合、有機ELパネルが120Hz駆動から60Hz駆動に自動的に切り替わり。そのため従来4K/60p、1,080/60p入力では約9.3msだった映像遅延が、約2.4msまで低減され、さらに快適にゲームを楽しめます。

1080p/60Hz(12bit)、1440/60Hz、4K/60Hz(12bit)入力時は約9.2ms。

サウンドシステムは「重低音立体音響システムXP」

サウンドシステムは、Dolby Atmos対応の「重低音立体音響システムXP」を従来の「X8900K」シリーズから引き続き採用。

2基のフルレンジスピーカー、クリアツイーター、ダブルパッシブラジエーターを密閉型スピーカーボックスに配置。実用最大出力72Wのマルチアンプ駆動を行っています。

テレビの設置環境に応じて音響特性を補正する「オーディオキャリブレーション」機能も新搭載。

一方、「X9900L」シリーズでは総計90Wの「重低音立体音響バズーカXHR」とさらに充実した内容。

フルレンジ×2、ツイーター×2、サイドツイーター×2、トップツイーター×2、ウーファー×1に加え、画面自体を振動させるスクリーンスピーカーを初搭載することで、映像と一体感のあるサウンド表現を実現しています。ハイレゾ対応も謳っています。

スピーカー構成、アンプ出力、ハイレゾ対応の有無、画面から音が出るか否かが「X8900L」シリーズと「X9900L」シリーズを比較してのサウンド面の違いとなります。

搭載チューナーと録画機能

搭載チューナーは地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS/CS 4K放送×2。USB HDD(別売)をテレビに接続すれば、地デジ/BS/CSの2番組同時、4K放送の裏番組録画が行なえます。

搭載チューナーと録画機能は「X8900L」シリーズと「X9900L」シリーズを比較して大きく違います。

「X9900L」シリーズの搭載チューナーは、地上×9(タイムシフトマシン含む)、BS/110度CS×3、BS/CS 4K×2。別売のUSB HDDを使って、地上/BS/CSの2番組同時録画や4K放送の裏番組録画が行なえ、放送済みの番組をさかのぼって見られる全録機能「タイムシフトマシン」を搭載。

「X9900L」シリーズの「タイムシフトマシン」機能についてはこちらも参考にしてみてください。

東芝 REGZA X9900LシリーズとX9400Sシリーズを比較しての違いは?
TVS REGZAは、フラッグシップ4K有機ELテレビREGZA「X9900L」シリーズを2022年6月発売。「X9900L」シリーズの内容を従来のフラッグシップ「X9400S」シリーズと比較しての違いを交えつつご紹介。

いわゆる「全録機能」を搭載しているのが「X9900L」シリーズであり、「X8900L」シリーズには搭載されていません。一般的なテレビには「全録機能」は搭載されておらず、搭載されている東芝の上位機はむしろ珍しい存在です。「X8900L」シリーズは有機ELテレビとしては一般的なチューナー数や録画機能は有していると言えるでしょう。

なお、「X8900L」シリーズも別売のレグザタイムシフトマシン対応レコーダーを別途用意すれば、「X9900L」シリーズ同様の「タイムシフトマシン」機能を使えるようになります。

リモコン

従来のダイレクトボタン「ABEMA」、「Netflix」、「Hulu」、「U-NEXT」、「YouTube」、「Amazon Prime Video」のほか、新たに「Disney+」、「TVer」(ソフトウェアダウンロードで対応)、「dTV」、「Net.TV」の4ボタンが追加。業界最多となる、10個ものダイレクトボタンを搭載。

お気に入りのネット動画やHDMI接続した外部機器を登録でき、ボタンひとつですぐに起動できる「My. Choice」ボタンを2個搭載。リモコンについては「X9900L」シリーズと同じになっています。

OSはLinuxベースのオリジナル

ネット接続やネット動画、ネットワーク機能などを司るOSについては、「X9900L」シリーズ同様、Linuxベースのオリジナル。従来の「X8900K」シリーズで採用したAndroid OSではありません。これはAndroid OSの動作が不安定だとか、操作後の反応が遅いなどの弱点を考慮したうえで、より快適な操作感を重視した結果のようです。

入出力端子

「X8900L」シリーズの入出力端子はHDMI入力が4系統。うち2系統が、HDMI2.1をサポート。eARC(入力2のみ)にも対応。ビデオ入力(映像・音声LR)、光デジタル音声出力、ヘッドホン出力(ライン出力非対応)、LANを各1系統用意。USB端子は2系統。

有機ELレグザとしては初の、スイーベルスタンドを採用

「X8900L」シリーズは有機ELレグザとしては初の、スイーベルスタンドを採用。画面の向きを楽に変えられます。この点では「X9900L」シリーズに勝っていると言えるでしょう。

「X8900L」シリーズを「X9900L」シリーズと比較して選ぶポイント

「X8900L」シリーズは最上位「X9900L」シリーズと比較すれば、画像エンジンのグレードダウンによる画質差、スピーカー・アンプ構成の違いによる音質差、「タイムシフトマシン」の有無による機能差がおもな違い(劣っている点)になります。

しかし、いずれもこのクラスの有機ELテレビになるとそれほど大きな違いとは言えないかもしれません。価格差を考えると安い「X8900L」シリーズで十分と思う向きもあるでしょう。サウンドについては外部スピーカー使用が前提なら凝っている必要もありませんし。

機能面では「タイムシフトマシン」の有無は大きいですが、「X8900L」シリーズも後からレグザタイムシフトマシン対応レコーダーを別途用意すれば、「X9900L」シリーズ同様の「タイムシフトマシン」機能を使えるようになりますので、致命的な違いにはなりません。

機能面では「X8900L」シリーズは有機ELレグザとしては初の、スイーベルスタンドを採用。画面の向きを容易に変えられる点では「X9900L」シリーズに勝ります。

「X8900L」シリーズには「X9900L」シリーズにはラインナップされていない48型があるのもポイント。最新のREGZA 4K有機ELテレビで48型が欲しいなら「X8900L」シリーズ一択となるでしょう。

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