SHARP 4K液晶テレビ AQUOS DN1シリーズとDN2シリーズ
シャープの4K液晶テレビの2021年モデルAQUOS「DN1」シリーズと「DN2」シリーズ。両シリーズを比較しての違いと、共通する内容を解説し、両シリーズをご紹介します。
SHARP AQUOS DN1シリーズとDN2シリーズの違い
①サイズラインナップ
AQUOS 4K「DN1」シリーズは55型、60型、65型、70型の4サイズをラインナップ、AQUOS 4K「DN2」シリーズは43型、50型をラインナップ。
このことから、両シリーズの違いとしてはまず、サイズラインナップの違いが挙げられます。
4Kテレビとしては小型の43型、50型が両シリーズから選びたいなら「DN2」シリーズ、55型以上の大画面テレビを両シリーズから選びたいなら「DN1」シリーズとなります。
②LEDバックライトのタイプ(サイズによる違いのため要注意)
LEDバックライトのタイプ(直下型かエッジ型)については、シリーズ別ではなく、サイズによって異なるので注意が必要です。
LEDバックライトは、4T-C70DN1、4T-C65DN1が直下型。
4T-C60DN1、4T-C55DN1、4T-C50DN2、4T-C43DN2はエッジ型。
大画面の上位2モデルのみ直下型LEDバックライトという構成になっています。
③スピーカー構成の違い
いずれのシリーズも高音質設計の「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用。出力35Wの2.1chスピーカーシステムで低域から高域まで臨場感豊かな高音質を実現したと謳っています。
いずれも、音に包まれるような臨場感が味わえる「音楽ライブ」サウンドモードも新搭載したほか、空間全体の音響パワーの変化をとらえて補正するという音響補正技術「Eilex PRISM」も搭載。
スピーカー構成は4T-C70DN1/C65DN1がツイーター×2、ミッドレンジ×4、サブウーファー×1。4T-C60DN1/C55DN1/C50DN2がツイーター×2、ミッドレンジ×2、サブウーファー×1。
このようにシリーズ別というより、サイズによってスピーカー構成に違いがありますので注意してください。
④「ハンズフリー音声操作」対応の有無
「DN1」シリーズのみ、「ハンズフリー音声操作」に対応。
テレビ本体にマイクを内蔵し、話しかけるだけで電源オン/オフや音量調整などができます。本体背面にはマイクをオフにできるスイッチも備えています。に対応。本体背面にはマイクをオフにできるスイッチも備えています。
⑤サイズ・重量の違い・比較
DN1シリーズ
・「4T-C70DN1」 約330W(232kWh/年) 156.4×36.1×99cm(幅×奥行き×高さ) 約43kg
・「4T-C65DN1」 約270W(200kWh/年) 144.6×29×90.7cm(幅×奥行き×高さ) 約29.5kg
・「4T-C60DN1」 約218W(168kWh/年) 135×29×86.3cm(幅×奥行き×高さ) 約32.5kg
・「4T-C55DN1」 約180W(157kWh/年) 124×29×80.6cm(幅×奥行き×高さ) 約26.5kg
DN2シリーズ
・「4T-C50DN2」 約179W(145kWh/年) 112.6×25.3×73.9cm(幅×奥行き×高さ) 約21.5kg
・「4T-C43DN2」 約138W(117kWh/年) 96.5×25.3×64.8cm(幅×奥行き×高さ) 約19.5kg
SHARP AQUOS DN1シリーズとDN2シリーズの内容(共通)
以下の内容・特徴は基本的にDN1シリーズとDN2シリーズで共通です。
パネル解像度は4K/3,840×2,160ドット。LEDバックライトは直下型あるいはエッジ型(上記参照)。動きの速い映像も残像感を抑えてクリアに表示する120Hz倍速駆動に対応。倍速に加えて、バックライトの点滅を加えることで、ちらつきを抑えた映像を実現する「480スピード機能」も搭載。
明るいリビングなどでも照明などの映り込みを抑えながら、つややかな黒を表現するという低反射の「N-Blackパネル」を採用。
8Kテレビの開発で培った高精細化処理技術を応用した画像処理エンジン「Medalist S2」を全機種で採用。解像度や映像フォーマットを解析して高精細処理を行なう「4K 超解像アップコンバート」を搭載。
新4K衛星放送で採用されている色域「ITU-R BT.2020」に迫る豊かな色域で表現する広色域技術「リッチカラーテクノロジー」や、メリハリある明暗描写を実現する独自アルゴリズム「スマートアクティブコントラスト」も搭載。
HDR10、HLG、Dolby Visionと3つのHDR規格にも対応。
搭載チューナーは、BS/CS 4K×2基と、地上/BS/110度CS×3基。外付けUSB HDDを接続することで、4K放送視聴中に別の4K放送と地上/BS/CSデジタル放送の2番組同時録画も可能。
Android TVを搭載し、ネット動画サービスをはじめさまざまなアプリを利用可能。Chromecast built-inにも対応しており、スマートホンで撮影した写真などを手軽に大画面で楽しめる。“おうち時間”がより楽しくなるというエンタメ・生活情報サポートアプリ「COCORO VISION」も対応。
HDMI入力は全機種4系統。入力3/4は4K/120Hzに対応し、入力4はARCに対応。eARCに対応していないこと、HDMI2.1規格関連ではALLM、VRRに対応していないことには留意してください。
そのほか、3.5mmミニジャックのAV入力、光デジタル音声出力、ヘッドホン/アナログ音声出力も備えた。USB端子は全モデルとも3系統、LAN端子は10BASE-T/100BASE-TX。
どちらのシリーズをどう選ぶ?
両シリーズの違いは基本的にサイズラインナップなので、4K/120Hz入力に対応した倍速駆動の4K液晶テレビを、シャープで欲しいという方で、価格も考慮して選ぶような場合(2021年モデルで型落ちのため2022年モデルのEN1/EN2シリーズより安い)に、好みのサイズで選ぶということでいいのではないでしょうか。
なお、両シリーズは、4K/120Hz入力に対応した倍速駆動の4K液晶テレビとして2023年現在ではあまり見かけない、eARCに対応していないこと、HDMI2.1規格関連ではALLM、VRRに対応していないことには留意してください。このあたりが型落ちのデメリットと言えるでしょうが、許容できるならお得かもしれません。
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