STAX SRM-D10 MK II 静電型ヘッドホン専用DACポタアン
スタックス(STAX)は、同社イヤースピーカー(静電型ヘッドホン)向けのポータブル・ドライバーユニット「SRM-D10 MK II」を2024年1月に発売。価格は126,500円。
2018年に発売された、STAX初のDAC内蔵ポタアン「SRM-D10」の後継機。DACチップを刷新し、USB入力時PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHz 入力に対応。
スタックスの本格的なオーバーイヤー機に装備されている5Pin PROバイアス用コンセント出力に対応した、静電型ヘッドホン専用のDACポタアンという基本は同様に、内容を最新にアップデートしています。
「SRM-D10 MK II」の内容を従来機・「SRM-D10」と比較しての違いを交えてご紹介。
STAX SRM-D10 MK IIと従来機 SRM-D10を比較しての違い
SRM-D10 MK IIではDACチップを刷新し、ハイレゾ音源再生の対応スペックもアップ
DACチップをESSの「ESS9018」から旭化成エレクトロニクス「AKM4493」へ刷新。さらなる高品位なハイレゾ音源の再生が可能になりました。
「SRM-D10」ではUSB DACとして、PCMで384kHz、DSDで5.6MHzまでのデータに対応していましたが、「SRM-D10 MK II」ではPCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHz 入力に対応。
SRM-D10 MK IIではデジタル入力と充電用の端子がUSB-Cに
「SRM-D10 MK II」ではデジタル入力と充電用の端子がUSB-Cになりました。「SRM-D10」ではデジタル入力はmicro USB、充電用端子はDC端子でした。いずれも使い勝手と汎用性が向上する装備の変更です。
SRM-D10 MK IIは重量がわずかに重く
「SRM-D10 MK II」の外形寸法は75×141×32mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は475g。
「SRM-D10 MK 」の外形寸法は75×140.8×32mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は450gでした。サイズや外見はほとんど変わりませんが、わずかに重くなっています。
SRM-D10 MK IIの内容(SRM-D10と共通)
入力として、3.5mmのステレオミニアナログ入力と、USB入力を装備。
出力として、5Pin PROバイアス用コンセントを備え、同社の全PRO BIAS静電型ヘッドホンをドライブできます。
バッテリー駆動時間は、アナログ入力時で約4.5時間、デジタル入力で約3.5時間。
定格入力レベルは230mV(100V出力時)、最大入力レベルは10V/LINE 入力ボリューム最小時、最大出力電圧は200Vr.m.s。増幅度は53dB(450倍)。入力インピーダンスは10kΩ(LINE入力)。
SRM-D10 MK IIとSRM-D10を比較してどちらを選ぶ?
たしかに、USB入力の対応スペックのアップや、USB端子の変更による使い勝手の向上は魅力的です。DACチップの変更によるデジタル入力時の音質の違いも気になるところです。
一方、アナログ入力とヘッドホンアンプ部に変更はないようで、アナログ入力専用で使うのであれば、音質が変わらずに価格だけ上がるような形になってしまうので、旧モデルのほうがいいかもしれません。
STAX SRM-D10 MK II おすすめのユーザーや使い方は?
スタックスの「SRM-D10 MK II」は、同社製イヤースピーカー(静電型ヘッドホン)向けのポータブル・ドライバーユニットです。DACとヘッドホンアンプ機能を内蔵しており、スマートフォンやPCなどのデジタルオーディオ機器などと接続して、同社の全PRO BIAS静電型イヤースピーカーを駆動することができます。
SRM-D10 MK IIは、スタックス製イヤースピーカーの良さを最大限に引き出すための設計が施されています。特に、高域の伸びや透明感は、スタックス製イヤースピーカーならではの魅力です。
また、SRM-D10 MK IIは、小型ながらも十分な出力を備えています。そのため、イヤースピーカーの駆動力不足を心配する必要もないでしょう。
おすすめのユーザー
SRM-D10 MK IIは、以下のユーザーにおすすめです。
スタックス製イヤースピーカーを愛用している
外出先でもスタックス製イヤースピーカーならではの高音質な音楽を楽しみたい
コンパクトで持ち運びやすいポータブル・ドライバーユニットを探している
まとめ
SRM-D10 MK IIは、スタックス製イヤースピーカーの魅力を十分に引き出せる、高音質なポータブル・ドライバーユニットです。外出先でも高音質な音楽を楽しみたいユーザーに、ぜひおすすめしたい製品です。
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