LGの有機ELテレビ2020年モデル中級機・CXシリーズと入門機・BXシリーズ
LGの有機ELテレビの2020年モデルはWX (最高級機種)、GX(高画質モデル)、CX(中級機)、BX(入門機)の4つのシリーズから成ります。
このうち、CXとBXが価格と内容バランスのよさから人気があり、とりわけCXシリーズの人気が高く、今期のLG 有機ELテレビの主要モデルと言えます。
とにかく安さを重視するのであればBXとなりますが、それよりも少し高いCXに人気があるだけの理由が両シリーズの違いにあるようです。
LG CXシリーズとBXシリーズを比較しての違い
そこで、両シリーズを比較しての違いを見ながら両シリーズの内容を見ていきましょう。
①CXシリーズとBXシリーズのラインナップと価格(2021年4月時点での税込み実売価格)
OLED CXシリーズ
77型「OLED 77CXPJA」550,000円前後
65型「OLED 65CXPJA」250,000円前後
55型「OLED 55CXPJA」150,000円前後
48型「OLED 48CXPJA」130,000円前後
OLED BXシリーズ
65型「OLED 65BXPJA」210,000円前後
55型「OLED 55BXPJA」130,000円前後
以上のように、CXシリーズのほうが画面サイズのラインナップが多く、とくに有機ELテレビでは最小の48型も用意。この48型のCXが、ゲーム用モニターにも使いやすいということで人気があるという事情もあります。
②映像エンジン
テレビ放送や入力画像をテレビ内部で高音質化処理して表示するのが現代のテレビ。そのための処理回路が映像エンジンであり、この映像エンジンの品位がテレビの画質の多くを左右します。
CXシリーズではAIプロセッサー「α9 Gen3 AI Processor 4K」を搭載。最上位機WXシリーズに搭載されているものと同じプロセッサーで2020年最新のものでもあります。映像エンジンに人工知能を統合させた映像エンジンであり、「圧倒的なパフォーマンスで4K 有機ELパネルと呼応し合い、今までにない映像美を生み出す」というLGの自信作です。
一方、BXシリーズではAIプロセッサー「α7 Gen3 AI Processor 4K」を搭載。上位に搭載されているものよりグレードが下のものでそれなりに品位を落としてあるものと思われます。
③サウンド面
CXシリーズは「AIサウンドプロ」機能により、地上波放送もバーチャル5.1chに変換。AIが今見ている映像のジャンルを分析し、ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽の5つに分類。それぞれのジャンルに合わせたサウンドに最適化しつつ、臨場感あふれるバーチャル5.1chサウンドに変換できるとしています。
なお、BXシリーズは「AIサウンド」となり、判別ジャンルは音声・映画・音楽の3つ、バーチャル4.0chサウンドとなります。
④チューナー数
いずれも4K放送チューナーを搭載。CXシリーズはチューナー数ーはBS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CSデジタル×3。BXシリーズのチューナー数は、BS 4K/110度CS 4K×1、地上/BS/110度CSデジタル×2。この違いにより、外付けHDD使用での録画時の自由性がCXのほうが上となります。
LG CXシリーズとBXシリーズに共通する特徴
HDR
いずれのモデルもHDRに対応。新規格「DOLBY VISION IQ」をはじめ、HDR10、HLGの規格もサポート。DOLBY VISION IQでは、周囲の明るさに合わせて画面の輝度を自動調整。明るい部屋でも暗い部屋でも、美しい映像が楽しめます。
HDMI2.1対応の充実度が高い
「4K/120fps入力対応」(倍速駆動とは別)、「VRR」(Variable Refresh Rate)、「ALLM」(Auto Low Latency Mode)、「HDR/WCG」に対応しているHDMI2.1入力を装備しているのも特徴。PS5やX box、PCなどの4K/120Hz出力ゲームを高品位に楽しむのに必要な装備であり、2020年発売モデルでの対応は国内メーカーではなかっただけにLGの有機ELテレビが注目された大きな理由となった装備です。
ゲームとの親和性も高い
ゲームとの親和性も高く、NVIDIAのG-SYNC Compatible対応。応答速度は1ms(4K/120Hz入力時)。低遅延で表示の遅れを感じずにプレイできるという。HDRゲームの普及団体「HGiG」にも準拠。
便利な機能
Netflix、Amazonビデオ、Hulu、DAZN、YouTubeなどのネット配信動画の視聴もテレビ内蔵機能で可能。
ハンズフリー音声認識に対応し、テレビに話しかけるだけでLG独自のAI「ThinQ AI」で基本操作が可能。。付属のリモコンはマジックリモコンで、テレビに向けて上下左右に振るとカーソル&スクロール操作が可能。リモコンに話しかけると、GoogleアシスタントとAmazon Alexaも利用可能。Apple AirPlay2にも対応。Bluetooth音声出力も可能。
HDMI2.1対応端子数は違う
HDMI2.1対応端子数は両シリーズで違いがあります。CXは4つのHDMI端子全てがHDMI2.1対応ですが、BXは4つのうち2つだけです。eARCについてはHDMI 2のみ対応。
寸法や重量
CXシリーズ77型は、172.3×26.9×102.3cm(幅×奥行き×高さ)で、35.9kg。65型は144.9×25.1×86.2cm(同)で、32.6kg。55型は107.1×24.6×65.6cm(同)で、15.9kg。48型は107.1×24.6×65.6cm(同)で、15.9kg。
消費電力と年間消費電力量は、77型が645W、315kWh/年。65型が467W、255kWh/年。55型が347W、191kWh/年。48型が256W、172kWh/年。
BXシリーズ65型は、144.9×24.6×86.9cm(幅×奥行き×高さ)で、25kg。55型は122.8×24.6×47.4cm(同)で、19.9kg。
消費電力と年間消費電力量は、65型が414W、250kWh/年。55型が295W、200kWh/年。
どちらをどう選ぶ
BXを選ぶ場合、PS5/Xbox Series XでしかHDMI2.1接続は不要という方は良いですが、加えてeARCでAVアンプ接続も行いたい、PCも4K120Hz、VRR、ALLMなどを活かした接続したいという場合にはHDMI2.1入力が不足する事になります。
基本的な画質面でも、BXはCXよりも劣って見えるというレビューは多く、価格差と画質のバランスや要求度を考えると微妙な印象です。
それでも55型の実売価格で2万円以上、65型で4万円近くほどの差はあり、どちらを選ぶかはやはり個人の判断しだいでしょうか(有機ELテレビ+LG)。
期間限定の追記:Amazonプライムデー2021でのセール販売情報
Amazonは年に一度のプライム会員大感謝祭「プライムデー」を2021年6月22日23時59分まで開催中。
55型4Kチューナー内蔵有機ELテレビ「55BXPJA」が99,799円(各種割引適用後・¥6,000 OFFクーポン+15%自動割引で¥99,799)というかなり安い価格で販売されています。この価格はAmazonに限らず、過去最安値級と思われます。また、48型の「48CXPJA」も10万円で販売。上記の記事を参考にどちらが自分に合っているかを判断してご購入なさってください。
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