MUSE HIFI M4 Bluetoothレシーバー/DACポタアン 23,800円
MUSE HIFIブランドはポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「M4」を2023年12月2日より発売。価格は23,800円。
Bluetoothレシーバー機能も備えたバッテリー内蔵型のUSB-DAC/ヘッドホンアンプ。外形寸法は41.8×84×15mm。重量は73g。内部基板が透けて見える大きな透明窓を本体前面に採用しているのも特徴。透明な窓と金属フレームでBluetoothの安定受信を実現すると謳っており、デザイン性だけでないのもポイント。
DACチップにESSテクノロジー「ESS9038Q2M」、アンプに同じくESSテクノロジーの「ESS9603Q」を採用。
USB-C入力を備えており、384kHz/32bitまでのPCMとDSD 256の再生に対応。MQAレンダラーおよびMQA 8xも対応。デジタルフィルターを7種類切り替え可能。好みの音質で選べます。
Bluetooth SoCはクアルコム「QCC5125」を搭載。コーデックはLDAC、aptX Adaptiveに対応。AAC、SBC、aptX、aptX LL、aptX HDもサポート。
ヘッドホン出力は3.5mm アンバランスと4.4mm バランス、2.5mm バランスを搭載。2段階のゲイン切り替え機能搭載。
本体に60ステップのボリュームを搭載。一時停止や曲送りも本体の物理ボタンで操作可能。
充電用ポートもUSB-C。音質重視のため、音声入力用のUSB-Cと充電用USB-Cポートは別々に搭載。
ケーブルは着脱式。USBーA to Cケーブルが付属。幅広いUSB機器と接続できます。
内蔵バッテリー容量は1100mAhで、3.5mm アンバランスで最大8時間、2.5mm バランスで最大7時間の駆動が可能。
MUSE HIFI M4 仕様など
Bluetooth: ver. 5.1
Bluetoothチップ: QCC5125
対応コーデック: SBC/AAC/aptX/aptX LL/aptX Adaptive/aptX HD/LDAC
Bluetooth接続可能距離: 12m
DACチップ: ES9038Q2M
アンプチップ: ES9603Q
対応プラグ: 3.5mm/4.4mm/2.5mm
ゲイン切り替え: L/H
音量調整: 60段階
ヘッドホン出力(32Ω): 3.5mm:160mW、2.5mm、4.4mm:320mW
SN比: 3.5mm:118dB、2.5mm、4.4mm:115dB
THD+N: 3.5mm:0.00048%、2.5mm、4.4mm:0.00032%
USBインターフェース: USB Type-C 2.0(充電用及びデータ転送用各1ポートずつ)
バッテリー容量: 1100mAh
再生時間: 3.5mm:約8時間、2.5mm、4.4mm:約7時間
サイズ: 41.8×84×15mm
重量: 約73g
付属品: USB-A to USB-Cケーブル
MUSE HIFI M4 レビューサイト
MUSE HIFI M4 各種レビューから読み取れる傾向
透明窓がある以外は、それほど際立った機能性や技術的アピールポイントはないようなイメージです。サイズもバッテリー内蔵ということもあり、流行りのドングル型DACよりも大きくなっています。価格も2万円台前半と、それほど高くはなく、それだけに音に対しては大きな期待を持つほどでないような感じです。
結構な実力機のようです
ところが、実際に本機の音を聴いた購入者や試聴者のレビュー・評価を見ると、なかなかどうして、結構な実力機のようです。当然、この価格・サイズ・複合的な機能を考えると、絶対的な音質には限界がありましょうが、「これだけ鳴ってくれたら文句ない」と、結構なレベルのポータブルオーディオ愛好家から評価されるような実力機のようです。
オーソドックスで自然なサウンドの模様
基本的な音質は、オーソドックスなサウンドで、強調感の少ない自然な傾向のようです。ややかまぼこ的な聴感特性で、ことさらワイドレンジ感やフラットネスを誇示するタイプではないようです。いかにもオーディオ的なサウンドが好きな方よりも、良い音で音楽鑑賞を楽しみたい人向けの印象。オーディオ的な音を追求するならそういう傾向のFiiOのBluetoothレシーバーを選んだほうがよさそうです。
それでも、7つのフィルターの切り替えによる音質変化はそこそこあるようで、この切り替えを利用して好みの音質に近づけることもできそうです。
性能・機能性・デザインも好評
ヘッドホンアンプとしての駆動力も結構あるようで、低能率のイヤホンなどもそこそこ鳴らせるようです。
本体ボタンによる再生操作やボリュームの利便性、電源と音声入力を分けたUSBポートなども高く評価されています。
スケルトンデザインのかっこよさを評価する向きもあり、見た目の価値の高さも見逃せないところです。
注意したいところ
基本的にはBluetooth受信メインの機器です。USB接続に関しては、type-C to lightningを使えばiPhoneとの接続も可能ですが、ケーブルによってはうまくいかなかったといった報告もありますので、iPhoneとの有線接続メイン用にはあまり適していないようです。
接続機器から電源を取るドングル型とは異なり、内蔵バッテリー駆動なので、スマホなど接続機器のバッテリーを消費しないメリットもあります。ただ、その分本体サイズはドングルDACより大きく、重く、このサイズだと小型DAPも競合してくるという否定的な見方もあります。
MUSE HIFI M4 おすすめのユーザーと比較競合機は?
本機は2万円程度の予算で、自然な高音質のBluetoothレシーバー/ヘッドホンアンプを欲している人に適しているでしょう。USB-DAC機能やバランス接続も生かせる使い方もする方がより好ましいでしょう。
ズバリ競合するのはFiiOのBTR15(2023年12月8日発売・実売約2万円)でしょう。BTR15のほうが軽量・コンパクト、本体ディスプレイ搭載、バランス出力は4.4mmのみといった違いがあります。メーカー規模やこれまでの評判などから、総合的なコスパはBTR15のほうが高いでしょうが、上述のように、FiiOのモニターライクながらやや硬質なサウンドが好みではない人もいますので、FiiOとは異なる自然であたたかみのある傾向と思われるMUSE HIFI M4の存在価値は十分にあると思います。
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