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FiiO FX15 レビュー・音質情報

イヤホン

FiiO FX15 ブランド初の静電(EST)型を採用した有線イヤホン 約12万円

中国のFiiO(フィーオ)は、有線カナル型でIEMタイプのユニバーサルイヤホン「FX15」を、2023年8月11日に発売。オープン価格で、店頭予想価格は119,900円前後。

FiiOブランド初の静電(EST)型を採用したイヤホン。ESTドライバーを含む3種類のドライバーによるハイブリッド型構成。

Sonion製ESTドライバー×4基、Knowles製バランスド・アーマチュア(BA)ドライバー×1基、10mm径ダイナミックドライバー×1基の計6ドライバーを搭載。

ESTドライバーは、高域・超高域を担当。Sonion製ESTドライバーは小型かつ、特別なアンプを必要とせず、一般的な機器で駆動できるのがメリット。本機では、異なる周波数特性を持つSPL0.4CCと、SPL711を2基ずつ組み合わせることで、良質な帯域バランスを実現したとしています。

BAドライバーは、中域と中高音域を担当。実績のあるKnowles製ED-29689 BAドライバーを採用。BAドライバーの感度を低く設定することで、ESTドライバーとの感度差を抑え、音質的なまとまりを追求しています。

中域・低域を担当する10mm径ダイナミックドライバーには、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)素材を使用。振動板はDLCとPU(ポリウレタン)の複合素材。大振幅への追従性や、優れた剛性と高い内部損失により歪みを低減できるといった、オーディオ面での有利性を実現させています。音質的には実体感を伴ったリッチな中域と、沈み込むように深く、そしてキレの良い低域というサウンドに結実させています。

低音域のクオリティを下げずにクリアな中高音域を実現できるというFiiOの特許技術「S.Turboテクノロジー」も搭載。

付属のディップスイッチでESTドライバーのON/OFFができるため、超高域の特性を簡単に変更できるのも大きな特徴。ON時は広帯域にわたって高い解像感の聴こえとなり、OFF時は中低域が豊かでウォームなサウンドになるとしています。なお、ディップスイッチ切り替えにはSIMカード取り出しピンなど細い棒が必要です。

樹脂製の筐体には3Dプリント技術を活用。3Dプリント関連企業のHeyGearsと協力し、高精度にエルゴノミクスデザインに仕上げています。MMCX規格でのリケーブルに対応。224本の8本に束ねた純銀ケーブルが付属。付属ケーブルはプラグ部が交換可能で、3.5mmステレオミニと4.4mmバランスに付け替えられます。ケーブル長は約120cm。

付属イヤーピースは、FiiOが開発した「HS18」で、3ペア(S/M/L)が同梱。そのほかSpinFitイヤーピースや、バランス/ボーカル/低音重視のシリコン製イヤーピース、ダブルフランジイヤーピースなども付属。

再生周波数帯域は20Hz~40kHzでハイレゾ対応認証も取得、インピーダンスは24Ω(@1kHz)、感度は103dB/mW(@1kHz)。イヤホン片側の重さはケーブルを除いて約6g。

FiiO FX15 レビュー情報

FX15 専門店スタッフレビュー / e☆イヤホン
イヤホン・ヘッドホンの専門店e☆イヤホンのスタッフによる製品レビュー
FIIO FX15 60秒レビュー(再UP)

FiiO FX15 レビュー(X)

FiiO FX15 製品情報や各種レビューから読み取れる傾向

FiiOとしての初挑戦がありながら高い技術力を感じさせます

低価格から高価格まで多くのイヤホンを次々と投入しているFiiO。これまでは全体にコスパ重視ということもあり、10万円以上のゾーンには積極的ではありませんでしたが、高級イヤホンの隆盛には逆らえず?FiiOも10万円超の価格帯に挑戦。昨今の高級イヤホンで増えているESTドライバーを採用したハイブリッド型のマルチドライバー構成で来ました。

ESTドライバーをオフにできる機構は面白く、ESTドライバーなしでも問題なく楽しめるのであれば、ESTドライバーの存在意義が揺らぎそうではあります。FiiO自身もESTドライバーに懐疑的なのでしょうか?

ESTドライバーを採用したマルチドライバーのイヤホンは大きくなりがちで、装着感も難がありがちですが、本機は比較的小型にまとめ、装着性も良好らしいところにFiiOの高い技術力を感じさせます。

ESTドライバーオン時のサウンドが魅力的?

購入した方などのレビューを見ると、ESTドライバーオン時のサウンドが魅力的なようで、ESTドライバーの必要性や存在意義はやはりあるようです。ESTドライバーオン時は、高域から超高域にかけての音の存在感が高く、かつ豊富な情報量と繊細でち密な表現力を発揮するようです。いわゆる空気感や臨場感も高いようです。

高域の存在感は明確ながら、刺さるような強さではなく、むしろ高域が強くはないように聴こえるようで、オーディオ的というよりも、生の音に近い感触の高域かもしれません。このことはESTにしては高域が弱いと感じかねない面もあるようです。

一方、中域や低域も高域に見合ったサウンドで、うまくバランスさせているようです。低域は量感不足と感じる場合もあるようです。

FiiOが考えるESTドライバーの音質やメリットを享受できるイヤホン?

総じて、FiiOが考えるESTドライバーの音質やメリットを享受できることを第一に考えたイヤホン、という感じでしょうか?ライトユーザーがいきなり手を出すような内容・価格ではないことから、思い切って高級イヤホン愛好家に向けて作った意欲作と言えるのかもしれません。

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