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STAX SRM-400SとSRM-353Xを比較しての違いは?

ヘッドホンアンプ

STAX SRM-400S 新ドライバーユニット

スタックス(STAX)は、同社の静電型ヘッドホン(イヤースピーカー)専用のドライバーユニット(ヘッドホンアンプ)新モデル「SRM-400S」を5月13日に発売します。価格は121,000円(税込)。

SRM-400S | STAX
The Founder of Earspeaker - Since 1938 -

従来モデル「SRM-353X」(2015年発売。当時の税別価格81,000円)の後継機。

SRM-353X後継機で基本内容は同様

従来同様、ミドルクラス半導体ドライバー・ユニットとして同社の伝統的な設計を踏襲しながら、電源の効率化を進めることで、さらなる音質向上を図るなどの改良が施されています。

入力系統はRCAとXLRがそれぞれ1系統ずつで、排他使用入力。STAX製品に共通するカスタムメイド二重軸4連ボリュームやRCA入力のパラレルアウト機能も従来機同様に搭載。

また、信号回路にカップリングコンデンサを一切使用しない完全DCアンプ構成も引き続き採用。こうしたヘッドホンアンプとしての基本内容は同様。

SRM-400SとSRM-353Xを比較しての違い(内容や音質)

従来の高電圧回路用に加え、新たに低圧回路用の巻線を設けた新設計の電源トランスを採用。低圧巻線を採用することによって電源の効率が良くなり、従来のドライバー・ユニットに比べて、省電力化と音質向上を実現したとしています。

また、SRM-353Xに比べて剛性がアップした新シャーシを採用。非磁性アルミを多用したハイブリッド構造とし、振動・各種ノイズ源などの外来要因の影響をさらに抑制。音質の向上を図っています。

音質傾向は「半導体回路の持つ高解像度サウンドや躍動感に溢れた低域再生を引き継ぎながら、SRM-353Xに比べてバランス感の良さを追求」したとのことで、「低域から高域まで個々の帯域を落ち着きのある表現にまとめた」としています。

「SRM-353X」以降に発売されたイヤースピーカー現行機のアドバンスド・ラムダシリーズ(SR-L300/SR-L500 MK2/SR-L700 MK2)との組み合わせに適したサウンドチューニングとなっているようです。

SRM-400SとSRM-353Xを比較しての違い(仕様面)

周波数帯域はDC~90KHz(SR-L500 MK2 1台使用時)。増幅度は60dB。高調波歪み率は0.01%以下(1kHz/100Vr.m.s.出力時)。入力インピーダンスは50kΩ(RCA)、50kΩ×2(XLR)。入力端子はRCA or XLR(排他使用)。出力はRCAパラレルアウト端子。消費電力は38W、

なお、SRM-353Xでも物理スペックは同様です。

「SRM-353X」から横幅を拡大することでさらに剛性をアップしたという新シャーシを採用。非磁性アルミを多用したハイブリッド構造とし、振動などの物理的な外来ノイズの影響について、さらなる抑制を図っているとしています。

これにより、「SRM-400S」の外形寸法は195W×102H×376Dmm、重量3.4kgとなっており、「SRM-353X」の外形寸法150W×100H×360Dmm、重量は3kgから変わっています。

先にモデルチェンジしていたミドルクラス真空管ドライバー「SRM-500T」同様の改善を施しています。本機の場合、シャーシも共通で、サイズ、重量も従来モデル「SRM-006tS」と同一だったのとは異なり、シャーシを変更し、重量も300g増えています。

いずれにしても内部には手が入っているため、音質は従来とは異なるでしょう。その違いがどのようなもので、どのくらいなのかは気になるところです。

価格がかなり上昇してしまいましたが、STAXの静電型ヘッドホンと専用ドライバーの存在自体が他に代えがたいという価値があるため、この価格でも購入するユーザーはいるでしょう。STAXには安定的なブランドの存続を第一に考えて欲しいと思います(ヘッドホンアンプ+STAX)。

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